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今日はside椿輝
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その後沙桜は寝てしまって俺も許可を貰ってベットに一緒に寝ていた。
先生は職員室で仕事があるとかでまた出てった。
その間、日野崎と九重に沙桜の話を聞いた。
凌「いやぁ、でも妄想はしてたけど2人が付き合うとはね」
翠「そうだね…王子系イケメンに可愛い系の沙桜お似合いだとは思ってたけどね…ねえ、王子」
いつも元気でどちらかといえばうるさい方の日野崎が真剣なトーンになり、合わせるように九重も同じように真剣な顔をする。
王子呼びは固定なんだろうか…
翠「沙桜はね、1年生の時もこういうことがよくあったんだ。人に強く言えないし自分の意見を言うのが苦手でさ、ねこ取られても我慢しようとして自分を傷つけちゃう」
椿「よく保健室に来てたことはさっき先生に聞いたよ」
凌「でも、1回落ち着けば何も無かったみたいにしてる。さっきもそうだったんじゃない?爪で自分の腕から血が出るくらい引っ掻いてるのに痛い素振りも見せないの」
椿「あ…たしかに…」
凌「基本的には素直で正直な子だけど変なとこで我慢しちゃうの」
翠「心配かけたくないって我慢するんだよね…」
そう言って2人は俺の横に寝る沙桜の頭を撫でる。
沙桜は俺の腕の中で嬉しそうに顔を緩ませる。
凌「それにね、この子家に帰ると1人なの。こういうことがあったあと私の家とか、翠依の家とかでお泊まり会でもしようかって話するんだけど絶対に断るのね。すっごく寂しがり屋なのに…」
翠「ねえ、王子。沙桜を支えてあげて…こんなに安心した顔で眠る沙桜初めて見たんだ…僕らにはできなかった…悲しいけど、王子は違ったからさ…」
椿「ああ、言われなくても支えるし、絶対に守ってみせるよ。というか…家に1人って…お母さんは…?」
さっき聞いた話的に母親はいるはずだが…
凌「私たちが中学卒業するくらいかな…?海外に行ったんだって…」
椿「え?」
翠「理由はよく分からないんだけどさ、そこからずっと一人でいるんだって…」
椿「そうなんだ…」
今日は何としてでもうちにとまらせよう。
こんな状態の沙桜を1人にはできない。
椿「今日は絶対にうちに泊まらせるからね、沙桜」
そう言って俺は沙桜の頭を撫でて額にキスをする。
翠「ねえ…王子ってもしかして…」
凌「爽やかな顔して…結構強引…??」
翠「そんなの恰好のネタじゃん…」
凌「やっぱり新刊はこのネタで決定ね…」
真剣な話してると思ったらすぐこれだ。
でもこういう2人だから沙桜は一緒にいたいのかもななんて考えた。
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