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高校生になりました 13
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先生が教室から出て行った後、
1人の生徒さんに話しかけられていた。
「はじめまして、僕は天月 凛(アマツキ リン)。宜しくね」
話し掛けてくれたのは隣の席の子。
ニコニコと可愛い笑顔が特徴のお人形さんみたいな人。
「よろしくお願いします天月さん」
「凜でいいよ」
「凛…さん?」
どうして皆さん名前で呼ばれたがるのでしょうか…?
名前で呼ぶのが何だか恥ずかしくて照れてしまうのは僕だけなのだろうか?
「"さん"もいらないんだけど…まぁおいおいね」
凛さんは僕の手を握って再度『宜しく』と言ってくれた。
いい人そうで安心する。
「俺も!仲良くしてね」
僕の前の席のふだんしさんが急に振り返って声を掛けてきた。
思わず驚いて肩がビックっとなった。
…恥ずかしい
「ホント、かわええなぁ~」
「怖がってるじゃんか馬鹿」
そう言えばこの人にお礼言ってなかった気が…
「あの、先度はありがとうございました。えっと…ふだんしさん?」
「いえいえ~・・・・・ん?」
「ふぇ?」
「優雨、名前教えてないんじゃない?」
「…名前じゃなかったんですか!?申し訳ありません」
「あーね。そういや俺名乗ってなかったわ」
「この馬鹿は…」
「すみませんでした」
「違うよ!悪いのはコイツ」
凛さんはバシッと彼の頭を叩く。
「ほら、困らしてるぞ。自己紹介しなよ」
「俺は夏川 優雨(ナツカワ ユウ)。腐男子ってのは俺の称号みたいなもん!」
「夏川さんですね。よろしくお願いします。それにありがとうございました」
頭を下げればニカッっと眩しい笑顔をくれる。
「いいってことよ!あっ!じゃあお礼に俺のことは優雨と呼んでくれ。そして俺にたくさんの萌えをくれ!!」
「いい加減にしなよ優雨」
「……?」
“もえ”とは何のことでしょう?
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