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初めての食堂です
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午前中の授業を終え食堂に来ていた。
「玲依。こっちおいで」
扉に手をかけようとすれば、凛さんが手招きをしたのでそちらに向かう。
「手で耳塞いで。食堂に入っても暫くはそのままだよ」
訳もわからずコクリと頷き、自分の耳に手を押し当てる。
耳を塞いだのを確認してから扉が開かれた。
「よっしゃ行くぜぇい!!」
優雨は食堂の扉を勢いよく開け放つ。
その刹那、
『キャアアア!!』
『天月様!夏川様ぁ!』
『今日も美しいです』
『噂の転入生も一緒にいるぞ!』
『小動物みたいな子だぁ~かわええ!』
『それにしてもちっちゃくない!?』
『髪で顔がよく見えなーい』
耳を塞いでいるのに女の子のように甲高い奇声が耳に響く。
「…うぅ」
「大丈夫?」
「ありゃーまぁ初めてだからしゃーないな。えっと、席は…」
優雨さんと凜さんに手を引かれ席に着く。
「耳がまだキンキンします…」
「うーん…僕らはもう慣れちゃってるんだけどね。今度は耳栓しよっか。僕も最初はそうしてたし」
耳が痛すぎて凛さんが何を言っていたのか分からず首を傾げれば
よしよしと僕の頭を撫でてくれた。
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