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初めての食堂です 3
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2人がそれぞれ頼んだものは、
凛さんは激辛ラーメン、優雨さんはカツ丼。
隣に座っている凜さんの激辛ラーメンは、器の中が真っ赤で、さっきからグツグツしていた。
「辛そうですね…」
「そんなことないよ?玲依も食べてみる?」
箸で麺を掴み上げるもその色は真っ赤。
それを見ては勢いよく首を横に振った。
「っ僕、辛いものと苦いものは苦手です!!」
「そっか、それは残念…優雨は食べれるよね。この前なんて喜んでたもんね?今日も一口食べる?」
「っ!それは、喜んでたんじゃなくて!辛すぎて涙「食べるよね?」ふぁぁー!」
被せるようにそう言った凜さんの背後には黒いオーラが見えた。
優雨さんも焦った声を上げ、目を泳がす。
これは止めたほうがいいのでしょうか…?
「優雨?」
「………食べます」
止めなくても良かったみたいですね!
あんな辛そうなの食べれるって凄いです!
見ているだけで口が辛くなってくる…
「美味しいでしょ?」
「…ぉ、ぃしっ…で、す…」
そう言ったきりパタリと机に伏せてしまう優雨さん。
「優雨さん?」
「あぁ、そのうち戻ってくるから大丈夫。玲依もフルーツ食べな」
…戻ってくるとは?
促され目の前に置かれたフルーツ盛りに目を向けた。
キラキラと光って見えるフルーツはとても魅力的。
フルーツ盛りの中からイチゴをフォークで刺し口に運ぶ。
「おいひぃ…」
フルーツ盛りは他に、キウイ、イチゴ、オレンジ、バナナ、ぶどうが盛られている。
美味しさのあまり頬が緩み、満面の笑みになる。
夢中になって食べて進める。
「かわいい…」
だから凛さんの言葉も、周りでノックダウンしている生徒のことなど知る由もない。
傍から見れば、玲依の食事風景はまるでハムスターのようで可愛さ十分だった。
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