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初めての食堂です 6
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今は、その人に高い高いをされている状態。
傍から見れば親子の完成だろう。
しかし玲依はそんなこと知らないわけで…
高いのが苦手な玲依は怯え切っていた。
「った、かいっ…」
「ごめ…」
怖がっていれば持ち上げられていた僕の体は、
すっぽりとその人の腕の中へ納まる。
高さが少し低くなる。
それに彼の胸板で下が見えなくなり、恐怖が消えた。
「あの、ありがとうございました。助けていただいて」
「ど…いた・・まし、て」
その人は優しく微笑んで、僕の頭を撫でる。
…何だかくまさんのような人です。
大きな手はぽかぽかと温かい。
「おや、拓真も来ていたのですか」
「…う、ん」
「こちらの方も生徒会さんですか?」
「俺…美登 拓真(ミト タクマ)…よ、しく」
みとたくま…
凄いです!名前に"くまさん"が入っています!!
「僕、くまさん好きです可愛いです!」
「っ!…そっ、か…」
大きな手で頭をなでなでしてもらえました!
春輝さんよりか大きい…
「おや、もう時間ですね。皆さん、行きますよ。では、私はこれで失礼しますね。玲依さん」
副会長さんが声をかければくまさん…美登さんは僕を下してくれた。
「あ゛ぁ!チャラ会計とバ会長がまだだぁ!!あと少しにコンプなのにぃ!」
「ばい、ばい」
「「またね~」」
「騒がしくなってしまってすみません。またお話しましょうね」
生徒会の皆さんは手を振って去っていく。
勝手に道が出来ていくのは見てて気持ちいいものだった。
「じゃあ、僕たちも行こうか」
「会長と会計の絡みがないだと…」
「はい!午後の授業も頑張ります!」
「何故だぁ…何故なんだぁぁ!!!」
「優雨は放置していこうか。お取り込み中みたいだし」
「優雨さんが忙しいならしょうがないですね…じゃあ戻りましょう」
一緒に戻りたいのは山々だが、邪魔をするのも良くないと思い。
凜さんと一緒に食堂を後にしたのだった。
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