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寮生活のはじまりです 4
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「おぉ!君は玲依君だね。初めまして、話は理事長から聞いてるよ」
「初めまして、今日からお世話になります。櫻野玲依です。宜しくお願いします」
「あぁ。立ち話も何だし俺の部屋に移動するぞ。説明はそれからだ」
「お忙しい中、手間をとらせてしまってすみません」
「気にすんなよ。しっかし、本当に玲依君は礼儀正しい子だね」
寮長さんはニコッと笑う。
「どっかの誰かさんとは大違いですよね寮長さん」
「そうだな。どっかの誰かさんとは違ってなー」
「俺をそんな目で見ないでくださいよ…照れるじゃないですか」
「さぁ、玲依君行こうねー」
「ごめんね玲依。急用思い出したから僕たちはこれで失礼するね」
「ありゃーこれはマズイやつじゃ…」
「急用ですか?」
「うん、ごめん。寮長さんにあとは色々聞いてね」
優雨さんは引きつった笑みを浮かべながら後退りするも、がっちりと凛さんに腕を掴まれる。
「いやぁぁぁぁ玲依助けて!!殺される悪魔に殺される」
「誰が悪魔だって?」
「ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!!あっ!俺のスマホ返して!!」
「データ全部消してあげるね。さっき容量いっぱいで困ってたでしょ?」
「うわぁぁぁぁ!!!!ダメ!!萌えがいっぱい詰まったアルバム消さないで!!」
「ほら廊下で騒がないの。さっさと部屋行くよ」
「鬼!悪魔!大魔王!ドS!鬼畜!」
「……パソコンのデータも消すか」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
優雨さんの叫び声が廊下に木霊する。
不安になってオロオロしていれば、寮長さんが僕の背を押した。
「あいつら本当に仲いいよなー」
寮長さんがそう言うのなら、あの叫びも仲良しの証拠なのでしょうか…?
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