アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
涙
-
※ここから悠視点に戻ります。
お風呂から上がってスマホを開くと真人さんからのメッセージが届いていた。
それだけで心が踊る。
真人さんが俺をもう好きじゃない事くらい分かってるけど
好きなのは俺だけだけど
たわいもない真人さんからのメッセージで喜んでいる俺はかなり重症だと思う。
『今日早く帰っちゃってごめんな?
また明日いつもの時間に迎えにいくから
おやすみ、愛してる』
返信をしてベッドに倒れ込む。
真人さんはいつも最後に「愛してる」と言ってくれる。
それは優しい真人さんに俺が無理に言わせているのだろうと心が痛い。
俺はずるいなぁ。
真人さんを俺のわがままで縛り付けて。
真人さんは俺から離れたがっているのに
真人さんはなにも言わないからそれに甘えてる。
本当は俺から手を離せばいいんだけど
どうしても出来ない
あの声と体温をまだ感じていたい。
離れたくない。
ずっと一緒にいたい。
「…ッズ…ぐす…ははは…ずるいなぁ俺……
ごめんなさい…まさ、と、さ…ん…グスッ…」
さっき泣いたばかりなのにまた泣いてしまった。
重いなぁ俺。
心のどこかでふとそんなことを思いながら
届くはずもないけどごめんなさいと繰り返していた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
23 / 42