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朝
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────朝。
いつもマンションの玄関まで真人さんが迎えに来てくれる。
玄関を出ると真人さんがいるのだが誰かと電話しているようだ。
「……ぅん、じゃあ今度の日曜にな」
…え
近づくにつれ会話が聞こえてきてはっきりと聞こえた単語。
"日曜日"
あ、そっか…覚えてるのって俺だけか…
真人さんにとってはどうでもいいことなんだもんね。
その日が「記念日」だなんて。
また泣きそうになる。
「あ、悠!おはよう!
今日も可愛いなぁお前!」
そう言ってぎゅっと抱きしめてくれる。
…あったかい
涙が出そうだ。
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