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はつこいなのぉ
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小学生の時、好きになった男がいた。
しかし自分は男。相手も男。つまりは同性愛、ホモだ。
当然、「気持ち悪い」と思われるのがオチ。
このキモチは、そっと胸に秘めなければ........。
が、しかしそこでそう健気に引っ込まないのがこの俺、朝桐 三郎 [アサギリ サブロウ]である。
当時かなりのアホだった俺は、世間様から見て同性愛が「気持ち悪いもの」だと思っていなかった。
というかそもそも「同性愛」という単語を知らなかったのだ。
...........まぁ、それはしょうがないかな、うん、だって小学生だったから、うん。
そしてそんな小学生最後の日、俺は学年1の美少年に告白をした。
それはもう放課後にお呼び出しで。
大変遺憾ながら俺は顔の造形が地味だ。少なくともクラスに13人はいるようなモブレベル。とどのつまりは平凡。
その平凡な俺と学年一の美少年に接点などないので直接渡せるはずもなく、靴箱に手紙を置いた。
名前は、恥ずかしくて書けなかった。
ーーーーーーー。
わくわく、どきどき、ばくばく。
卒業式が終わり生徒も保護者もいなくなった頃、俺は桜舞う校庭で一人愛しの彼を待っていた。
(なんて、言われるんだろう、.........そもそもオレの名前、知ってるのか......?)
「ぅ、ひっ......ぅあ、.......やぁ、ひぁ、ひっ、」
...........。
彼は来なかった。
俺は泣いた。
そしてその帰り、変質者に襲われた。
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