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「ふっ、はっ…」
もういいかな…。
後ろを出入りする指は3本にまでなったし。
火宮の性器もしっかり硬く、上を向いてヌラヌラと光っている。
「んっ…」
手と口を離して身体を起こしながら、俺はスルリとバスローブを脱ぎ去った。
「ほぉ…」
「っ…」
感嘆の声を上げた火宮がどこを見ているのかは一目瞭然だった。
火宮のを舐めながら、自分で後ろを弄ったそれだけで、俺の中心もしっかり大きくなっている。
「あ、まり、見ないで下さい…」
「ククッ、綺麗だ、翼」
「っ!」
手出しをして来ない代わりに、そんなリップサービスはずるい。
お世辞だと分かっていたって嬉しくなる。
「もっ、黙って…」
こんなとき、火宮ならばどうするか。
もちろん「黙れ」の言葉の代わりに、うるさい口は唇で塞ぐ。
「んっ…」
自ら仕掛ける深いキス。
少しは気持ちいいと思ってくれているのだろうか。
俺の舌の動きに沿って、応えてくれる舌が嬉しい。
「んっ…ふ…」
ゆっくりキスを深めながら、火宮の身体に乗り上げ跨る。
「ん…」
キスの余韻で喘ぐ呼吸を整えながら、俺はそっと火宮の性器に手を添わせた。
「い、れ、ますよ…?」
「あぁ」
ふわりと和んだ火宮の目にドキッとなる。
俺の尻の下には凶器をそそり立たせていながら、優しく見守るようなその顔のギャップがやばい。
「んっ…」
覚悟を決めて、蕾に熱をあてがって、ゆっくり腰を落としていく。
「ん、あ、あ、あぁ…」
切っ先をヌプと誘い込み、そのままズブズブと楔をナカに沈めていく。
いい場所を掠めながら、ナカの壁を擦っていく火宮が熱い。
「っ、あ、溶け、る…」
ナカをギチギチに満たす熱が気持ちいい。
そこから身体がグズグズに溶けていきそうだ。
「っ、はっ…」
正直、苦しい。
だけど嬉しい。
俺のナカに火宮がいる。
「んんっ…」
ゆっくりとした俺の行為に焦れることなく、火宮は微笑んだまま俺を見ている。
「っ、はっ。入った…」
ズッと落としたお尻が、ペタンと火宮の肌についた。
「はぁっ、はぁっ…」
動かなきゃ、という頭はあるけど、すでにいっぱいいっぱいで行動に移せない。
火宮は黙って俺を見たまま、まったく余裕の表情だ。
「っ…少し、くらい、乱れてくれ、ても…」
瞳には確かに欲情が見えている。
ナカの熱だって十分硬くて熱い。
だけど綺麗な顔はまったく歪む気配もなく、うっかり欲望に呑まれる様子もない。
「っ…覚悟…して下さい、よ…」
俺だってやるときはやる。
マグロだなんて言わせない。
「っ、はっ…」
やば…。
火宮の胸に手をついて、恐る恐る上げた腰をストンと落としたら、思いの他奥の方まで突かれてしまい、ゾクゾクッと自分の方が感じてしまった。
「っ、あ、ンッ…はっ、はっ…」
一生懸命腰を振り、上下に動いて抜き挿しを繰り返す。
ググッとナカで膨らんだ性器を感じ、火宮も感じてくれているんだと思うと嬉しくなる。
「はっ、あっ、刃。じん…」
あぁ、ナカが擦れて気持ちいい。
時々、ギュッと寄せられる火宮の眉にざまあみろ、って言ってやりたくなる。
足は怠くて息は苦しいけど、そんな表情が見られるんじゃ頑張っちゃうか。
「んっ、はっ、あっ…あぁっ…」
あ、ここ、前立腺だ…。
たまたま先っぽがいいところを擦っていって、俺の前からタラタラと先走りが溢れた。
「あ、だめ…」
先にイッちゃう。
火宮はまだまだ余裕が残っていそうなのに。
「やっ、あっ、あぁっ…」
動きをかえて、絶頂を堪えてやり過ごそうとするけれど、1度感じた快感は収まりそうもない。
「あっ、はっ、はっ…」
駄目だ。もうこれ以上は動けない。
ズプンと奥まで咥え込んだところで、俺は困って動きを止めた。
「ククッ、限界か?」
「っ、ま、だ、し、ます…」
だって火宮をイかせたいのに。
「ククッ、ここは今にも弾けそうだぞ」
「っ、触っ…」
触ったら駄目だって。
「ふっ、こうして翼に押し倒されるのも中々いいが…そろそろ形成逆転させて貰おうか?」
「っな…」
やだ。
せっかく俺が、火宮を悦ばせたいと思ったのに。
「クッ、散々のおまえの痴態に煽られて、俺もそろそろ限界だぞ?こんなに色っぽい姿を見せられて、我慢できるわけがないだろう?」
ユサッ、と下から突き上げられて、俺は思わず仰け反った。
「ひぁぁっ…」
「ククッ、もう大人しくヤられているのは終いだ、覚悟しろ」
え…。
ヤられてるって。それはつまり…。
「俺…ちゃんと悦ばせ、られて、た…?」
「ククッ、上等だ」
「あぁっ…」
ギラッと光った欲望に濡れる瞳と、サディスティックに吊り上がった火宮の唇。
細められた目にスッと見つめられ…。
「わぁっ…」
気づけばグルンと位置が入れ替わり、ポスンとベッドに背中が埋まったと思った瞬間、ズッと激しく腰を打ち付けられていた。
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