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ドキドキしながら火宮の下着をぐいと下げて、中からまだ柔らかい火宮を取り出す。
だらんとしていても十分な質量があるそれに、そっと手を這わせながら唇を寄せた。
「んっ、はっ、んんっ…」
ペロッと突き出した舌で先端を舐めて、思い切ってパクリと全体を咥え込む。
チロチロと舌を動かして筋を舐めてみたら、カラン、と頭上でグラスの氷が揺れる音がした。
「クッ、こう積極的なおまえもなかなか」
そそる、と囁く火宮の声がゾクゾクと腰にくる。
「ほほらひふ、ひれれふははい」
今日は俺が全部してやるんですからね。
邪魔しないで大人しくしていて欲しい。
火宮の性器を口に含んだまま、キッと頭上を見上げたら、ドクンと口内のモノの質量が増した。
「ふふ…」
感じてくれてる?
嬉しくなって調子に乗って、俺はますます大胆に舌を動かしてやる。
口をすぼめて火宮を吸い上げ、緩めたそこですかさずレロッと芯を舐め上げる。
「ほぉ?なかなか。なんだ、練習でもしたのか?」
「は?」
何それ、褒め言葉?
いや、その目は意地悪を言っているのか。
ニヤリと笑って俺を見下ろしている目には、悪い光が揺れている。
「ククッ、動画とディルドでも使ったか?」
「してませんよっ!」
思わず口を離して叫んでしまう。
「本物だなどと言った日には、おまえは監禁して24時間仕置き、相手は殺すぞ」
怖い、怖い、怖い。
だから…。
「練習なんてしてませんて!」
なにさ。上手くなったと思うんなら、素直にそう褒めてくれればいいのに。
どうせ俺の邪魔をしてみたいのと、やられっぱなしでいるのが嫌なだけでしょ。
「クックックッ」
「もう、黙ってて下さい」
大体分かってきたんだからね。
俺だっていつもいつも負けませんよ。
「感じてくれてるんなら、俺の愛ですよ、愛」
本来なら、手にすることさえ躊躇われるような他人の性器さえ、火宮の一部だと思うと、愛おしくて、大事に愛したいと思うんだから。
「クッ、だからおまえは」
飽きないって?
ゾクッとするようなその流し目は反則だ。
火宮のを舐めているだけで、俺の中心まで熱くなってくる。
「んっ、ふっ、あんっ…」
口いっぱいを満たす火宮の熱が、そろそろ口の中に入りきれなくなってきた。
何だかんだ言いながらも、しっかりと反応してくれる性器が嬉しい。
「んっ、あっ、はっ…」
タラリと口の端から飲み込みきれない唾液が漏れて、鼻に微かな苦みが抜けた。
ジュルッ、チュプッと湧き立つ音が恥ずかしい。
けれども頭上の火宮は余裕の表情で俺を見下ろしていて。
「んっ…」
もっと、もっと、感じて欲しい。
俺にテクニックがないことくらいは分かっているけど、それでも少しは気持ちよくなって欲しい。
ググッと、角度を増した性器が感じてくれている証だと己を奮い立たせ、俺はますます必死で火宮に舌を這わせた。
「クッ、翼、もういいぞ」
「やら…」
イッて欲しいのに。
チラリと見上げた火宮の目には、まだまだ余裕の、けれども確かな欲情が見え隠れしている。
「っ…」
「ククッ、これも十分気持ちがいいが、俺はどうせならそっちに入りたい」
スゥッと眇められた目が見るのは、跪いた俺のお尻の方で。
「っ…」
だからずるい。
そんな全力で食らいつきにくるような、ゾクリとする視線に太刀打ちなんかできやしない。
「ん?翼?」
サービスはここまでか?と挑発するように目を細める火宮の表情に、負けず嫌いがむくりと頭をもたげる。
「後で負け惜しみを吐かないで下さいね」
「クッ、望むところだ」
ニッ、と笑って、ズボンのウエストに手を掛ける。
ニヤリと唇を綺麗な半月形にした火宮が、そんな俺を真っ直ぐ見返してきた。
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