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はうぁっ、あっ、あぁぁっ…。
嬌声は上がらないけれど。
もうたまらなく気持ちがいい。
あぁやばい。
火宮の舌が触っている。
火宮の口の中に入っている。
そう感じるだけで、トロトロと先走りが溢れ、腰が勝手に浮いてしまう。
「クッ…」
愉しげに喉を鳴らした火宮の舌が、ますます激しく中心を追い立ててきて、目の前がチカチカした。
あっ、あぁっ、だめ。離して、もう出ちゃう…。
くしゃっと掴んだ髪を引っ張れば、咎めるように火宮の口が窄められた。
っ!
だから、駄目だって言ったのに。
いや、言えてないけど、でも…。
「ククッ、たっぷり出たな」
ニヤリと笑って顔を上げた火宮の唇が、俺の出したものでヌラヌラと光っているのがいやらしい。
バカ火宮っ…。
暴言も声にはならないけれど、キッと睨みを向けてやる。
「ククッ、なんだその目は。誘っているのか」
はぁっ?なんでそうなる。
ペロリと赤い舌を覗かせた火宮が、ギラリとサディスティックな光を瞳に宿らせた。
っ…や!
グイッと両足を持ち上げられて、お尻が思い切り持ち上がる。
やだっ、恥ずかし…。
身体を2つ折にするみたいにされて、お尻が天井を向いた。
「手形も赤みも残ってはいないが…」
ジッと注がれる視線を双丘に感じる。
「ぶたれたって?ならばここも上書きだな」
スルッとお尻を撫でられて、ビクッと身体が跳ねた。
まさか真鍋さん、それも全部報告したの?
「覚悟しろよ」
ひっ…。
足の向こうに、火宮が振りかぶった平手が見えて、俺は衝撃を覚悟してぎゅっと固く目を閉じた。
チュッ。
え…?
恐る恐る目を開ける。
お尻に落とされたのは、覚悟したような痛みではなく、柔らかくて優しい、火宮の口づけ?
「ククッ、なんだ、呆けた顔をして」
ニヤリと弧を描いた火宮の口元が、意地悪く歪んで。
っ!この人はっ…。
愉悦に揺れた表情が、勝ち誇ったように俺に向けられていた。
確信犯…。意地悪!どSッ。
まんまとしてやられて悔しいのに、火宮があまりに火宮だから、なんだかそれが嬉しくて。
「ククッ、今日はよく泣く」
ツゥーッと目の端からこめかみに伝った水滴を笑われた。
「最後はここだ、翼」
持ち上げられたままのお尻の間、蕾をツンとつつかれて、さすがにぶるっと身体が震えた。
「傷は浅いと医者は言っていたが。痛かったら言え」
気遣うようにフッと笑って、火宮の顔が視界から消える。
っ!
微かな吐息を尻に感じた次の瞬間には、ぐい、と割り開かれた双丘の間に、ペロッと温かい舌の感触がしていた。
ちょっ、そんなとこっ…。
蕾を火宮が舐めている。
ゾクゾクと倒錯的な快感が湧き上がる。
クチュッ、チュプッと恥ずかしい水音が響き、俺はたまらず腰を揺らしてしまった。
あっ、入っ…。
下手な身動きをしたせいで、火宮の舌がツプッとナカに潜り込んでしまった。
あぁっ…。
わざと固く尖らせた舌先が、ヌプヌプと奥に進められた。
あっ、いや、やだぁ…。
声が出ない代わりにフルフルと首を振り、くしゃりとシーツを握り締める。
いつの間にか両足を大きく開いてそれぞれの手で持たれ、火宮の黒髪が股の間でサラリと揺れていた。
あっ、はぅっ…。
視覚で得たその光景がまたたまらない。
背徳的な快感が、ズクンッと下腹部を熱くした。
「クッ…」
むくりと勃ち上がった性器に気づいたのか。
火宮の笑い声が聞こえ、吐息が尻にかかった。
あっ、あぁっ、気持ちいい…。
痛みはもちろん、先輩に入れられた指の感触なんてすっかり忘れてしまった。
火宮の舌の感触が、その行為のインパクトが強すぎて、もうこの感覚しか頭に残らない。
「ククッ、翼。入れるぞ」
いつしか舌が離れ、気づけば火宮の指が蕾の入り口に添えられていた。
ん…。
コクンと頷いた俺の頭を見て、火宮の指がズッと進む。
あぁ、火宮さんの指。
やっぱり先輩のとは違う。
馴染んだこれだけを、俺の身体は覚えている。
「大丈夫だな」
ふぅ、と一息ついた火宮が安心したように笑って、俺はものすごく大切に、泣けるほど大事にされてるんだって実感した。
ーー刃っ…。
指、増やして大丈夫だよ。
ううん、もう、火宮さんを挿れて欲しい。
強請るようにぐいっと腰を突き出して、自分で両足の膝裏を抱えて。俺は、俺の中で1番最高だって言える、目一杯の笑顔を浮かべた。
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