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「んっ、ンッ、あぁっ、アッー」
ギシギシとベッドを揺らして、俺は、下からニヤリと見上げてくる火宮の上で跳ねていた。
「んっ、ハッ、ずるい…俺ばっか」
ベッドに腰掛けて、俺を乗せている火宮は、ズボンの前を寛げただけの姿で、まだまだ余裕そうだ。
「脱い、で、下さ…火宮さ、も、脱いで…」
ゆさゆさと腰を振りながら、グイッとワイシャツの胸元を掴み上げる。
「ククッ、胸倉掴んでおねだりとは、まったくおまえらしい」
どうせ俺は、基本的には媚びたり甘えたりするのが苦手ですよー。
んべぇ、と舌を出して、ズプッと腰を落として火宮を奥まで飲み込んでやったら、ギラリと妖しく火宮の目が輝いた。
「ククッ、それはディープキスの催促か?」
「なっ、違…ンッ」
この人はぁぁっ。
その自由な解釈。本当、火宮だ。
言うが早いか、すでに塞がれた唇に、鼻からくぐもった吐息が漏れる。
「んっ、ふっ、んぁ…」
あぁやばい。だけど気持ちいい…。
クチュッ、と水音を響かせて、絡め取られる舌に、力が抜けていく。
「あっ、あっ、じんー」
へにゃりと脱力した身体を、必死にぎゅぅ、と火宮にしがみつかせた。
頭を預けた首元から、大好きな火宮の匂いがして、スンスンと嗅いでしまう。
それだけでは飽き足らず、思わずペロリと舐めたら、ドクリ、とナカで火宮が大きくなった。
「っくそ、おまえは」
「んぁっ?刃?」
「無意識にそうやって」
悪いやつだ、と囁いた火宮が、バッと上着を脱ぎ捨てる。
「え…?」
ゆさっ、と身体が揺れ、ズルッと火宮が抜けていくのを感じたのと同時に、ぐるん、と視界が半回転していた。
「っ…」
とさっ、と背中がベッドのスプリングに沈む。
パパッと手早く残りの衣服も脱ぎ捨てた火宮が、キシ、と俺の上に乗り上げてきた。
「っあ…」
ぐい、と持ち上げられた両足の間に、火宮の身体が割り込んでくる。
均整の取れた体躯に、綺麗な肌。肩口に残る引き攣れた傷痕は、あの日の記憶。
愛おしい、俺の、大好きな身体。
「んっ、好き。好き、刃」
両手を突き出して、この腕の中に捕らえさせてくれと強請る。
「ククッ、だからおまえは」
ぐい、と引き寄せた身体に、ぎゅぅ、としがみついたら、愉悦に喉を鳴らした火宮が、ピタリと性器を蕾に押し当ててきた。
「くれてやる。俺のすべてがおまえのものだ」
心も、身体も、今も、この先の未来さえもすべて。
「精の一滴、血の一雫まで搾り取れ」
そして、命までも。
「っ、あ!…あぁぁっ」
ズプッ、とナカを穿たれて、たまらず背中が仰け反る。
「あっ、あっ、刃。すごい。奥っ…」
ガクガクと奥の奥まで揺さぶられ、苦しいほどに求められる。
「あっ、あぁっ、刃。じん。俺もっ…」
「クッ、翼」
「俺の、全部も、刃のものっ。刃だけの…」
ジュプッ、ズプッとナカを穿たれ、目の前がチカチカした。
「じんーっ」
きゅぅぅっ、と締め付けた蕾のナカと、ガブリと噛み付く勢いで首筋につけたキスマーク。
「刃っ」
これ、俺の。
「クッ、翼」
お返しと言わんばかりに、チクリと首元に走った痛みは、火宮からの所有印か。
「っ、あ。あっ、あっ、あぁぁぁっ!」
イ、くっ…。
激しさを増した律動が、一際強くナカを穿ち、俺は目の前が真っ白になるような絶頂に辿り着いた。
「っ!」
ビュルルッ、と中心から白濁が飛び散る。
きゅぅ、と締め付けたナカで、火宮の形をリアルに感じる。
ぎゅっ、としがみついた火宮の身体に、ギリギリと爪を立ててしまったのを自覚した瞬間、「ハッ」と熱い吐息を耳元に感じた。
「あぁ…」
そのイき顔。
ドクドクとナカで脈打つ火宮の熱が心地いい。
「幸せ…」
俺のナカで果てた火宮が嬉しくて、へにゃりと頬を緩ませたら…。
「ククッ、今日はこれで終わると思うなよ?」
「え…?」
「まだまだ。さぁ2ラウンド目だ」
「は?」
ちょっ、ちょと待て。
今イったよね?
確かに出したよね?
なのになんでだ。ナカの火宮が、ムクムクと大きくなっている気がする。
「刃っ?!」
「ククッ、啼いて声が枯れるまで、攻め抜くと言っただろう?今夜は限界まで、イッてイッてイきまくらせてやる」
何度ヤれるかな?と笑った火宮が見えたときにはもう、律動が開始されていて。
「ひぃぁっ、あぁぁっ…」
イッたばかりの敏感な身体が、またもズンズンと揺さぶられていた。
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