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「っあ?じん…?」
ダラダラと、堰き止められていた白濁が中心から溢れた。
ぼんやりとした頭で、ゆるりと後ろの火宮を振り返る。
「クッ、翼」
ニヤリ、と片方だけ口角を上げた妖しい笑みに、ドクッと心臓が跳ねた。
「んぁ、ま、さか…」
スルリと露出されたのは、すでに力を持った火宮の性器で。
ぶわっとむせ返るような色香と共に、それをピタリと蕾に押し当てられれば、予感はもう確信だ。
「ふっ、ぱっくりと口を開けて。誘っているんだろう?」
ニヤリ、と意地悪く吊り上がる、サディスティックな色をした唇にゾクッとなる。
チラリと覗いた赤い舌に、クラクラと目眩がした。
「っ、明日、学校…」
俺はもう、さっきから何度も空イキさせられてて、かなり身体が限界なんだけど。
「ククッ、明日は元々おまえは欠席だ。心配ない」
「っは…?」
元々欠席って…いや、それよりも、それは抱き潰す宣言か。
「無理っ。やだっ」
これ以上したら腰が死ぬ。そもそも身体がもたない。もうすでに怠い。
カシャカシャと、手錠の鎖を鳴らしたら、クックッと意地悪な笑い声が降ってきた。
「欲しくないのか?」
ぐりぐりと、わざとらしく蕾を先端で嬲ってくるそれ、本当、意地悪。
散々バイブで穿たれて、敏感になっているソコにそんな刺激を与えられたら、またまた中心は熱くなるに決まってるじゃないか。
「っあんっ、あっ、やっ…」
「ん?翼。ここは物欲しそうにヒクヒクしているぞ?」
ニヤリ、とした笑みを浮かべているんだろうことは見なくても分かった。
「あっ、やだっ…」
「嫌?ではやめるか?」
「っーー!」
中途半端に刺激しておいて、スッと腰を引いて意地悪とか、本当、どS!
「やだっ、やだっ」
「翼?」
「やだっ、やめないで」
あーあ、俺ってば、熱に浮かされてなにを言っちゃってるかな。
だけど、どんなに身体が怠くたって、火宮の熱が欲しくてたまらないんだもん。
「ククッ、どこをどうして欲しい」
「んぁっ、お尻っ…挿れて…。刃ので、いっぱい擦って…」
バイブの感触が消えるくらい。
あぁ恥ずかしい。何言ってるんだろう。
だけどもう、自分でも後孔が火宮を求めてヒクついちゃっているのが分かるから。
「あぁんっ、じんー」
も、焦らさないで。
ゆらゆらと腰を振って、お尻を後ろにぐいっと突き出す。
「ククッ、いやらしいな。だが扇情的だ」
「っ、どっちが…」
あなたのギラリとした欲望と、壮絶な色香にあてられたのは俺の方もだ。
「そそられた。くれてやる、しっかり飲み込め」
「っ、あぁっ!」
ずぶんっ、と一気に後孔を穿たれて、ゾクゾクッと上がった快感に、きゅぅんと後ろがキツく締まった。
「クッ、食いちぎる気か」
「んぁっ、あっ、あっ、刃。じんっ…」
愛おしい、愛おしい、愛おしい。
ギチギチに満たされたナカと、心がたっぷりと満ちていく。
「ッ、翼…」
持っていかれそうだ、と囁く声が、ゾクゾクと性感を刺激し、俺はますます火宮を締め付けた。
「あっ、あっ、刃、イイ」
「ッ、俺もいいぞ、翼。クッ、はっ、こちらを向け」
「っあぁっ!ナカッ、入ったままで…っ」
ズンズンと抽挿を繰り返され、その合間にグルンと身体が返された。
「はっ、あ、う…手ぇ」
「翼ッ…」
「手、手ぇ取って、じんー」
対面になったのに両手の手錠が邪魔で、俺は涙でぼやけた視界で火宮を見上げた。
「ククッ、そうだったな」
「んぁっ、あっ、あぁっ」
ニヤリ、と弧を描いた火宮の口元が見えた。
そのときにはもう、その唇は俺のそれと重なっていて。
「あふぁっ、んっ、んーーっ」
「ふっ…」
ピチャリ、ペチャリと水音を立てて、口内を思う存分に侵されていた。
「んはっ、あっ、はっ」
「ほら」
「っあ」
深いキスに夢中になっていたら、いつの間にかカシャンと手錠は外され、両手に自由が戻っていた。
「あっ、あっ、じんっ」
「クッ、可愛いやつだ」
手が自由になって真っ先に、目の前の火宮を掻き抱いたら、目元まで綺麗に微笑ませた火宮に笑われた。
「あぁ、刃。好き。大好き」
この体温も、汗の匂いも。
ずんずんと腰を打ち付けながら、きゅっと悩まし気に寄る形のいい眉も、薄く笑みをはいた口元も。
動きに合わせてサラサラと揺れる黒髪も、吸い込まれそうな漆黒の瞳も。
好きなところを上げていったらきりがない。
「好きー」
あなたを作るすべてが好き。
重なって溶け合って、あなたのすべてを俺の中に取り込んでしまえたらいいのに。
「刃っ…」
ぎゅぅっ、と火宮の身体を抱き寄せ、足を絡めて腰を突き出せば、ククッと喉を鳴らした火宮が、嬉しそうにズプンッと奥の奥を擦り上げた。
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