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んっ?あれ?俺…。
見慣れない天井が真っ先に視界に飛び込んできて、俺はぼんやりと首を巡らせた。
「えーと?昨日は火宮さんと最後までシて、それから?」
いつの間に眠ってしまったのか、その記憶がない。
「うっ…たぁ。まだなんか挟まってる感じするし…」
とりあえず起こそうとした身体が軋んだ。
腰が鈍く痛む。言葉にするのを憚れる場所には、かなりの違和感。
「あ。身体、綺麗にしてくれたんだ…」
自分の吐き出したもので汚した腹は、綺麗に清められていた。
「翼?目覚めたか」
「わ!火宮さんっ?お、はよう、ございます」
「おはよう」
リビングに続くドアから、不意に火宮が現れた。
今が何時なのかわからなかったが、どうやら俺の挨拶の言葉は正解だったらしい。
「ククッ。身体、辛いか?」
「あ、えーと、少し。でもそこまでは」
「そうか。まぁ初めてだし、大分加減してやったからな」
え!あれで?っていうか、この会話、なんか恥ずかしい。
「なんだその顔は」
「いえ…」
昨日のあれでも、俺にはかなり刺激的だったし、正直身体はだるい。
これで加減が入ってるって、本気になったら俺の身体はどうなっちゃうんだろうか。
「正直、身体の相性は悪くなかった。これからも性欲処理に使わせてもらおう」
「性欲処理…そう、ですね。お求めのままに」
そう。昨日は優しく抱かれたような気になったけど、本来俺の立ち位置は、ただの火宮の所有物。
昨日のセックスがただ特別だっただけ。
「クッ。不満か?」
「っ、いえ…でも、火宮さんって、Sですよね?」
昨日感じたことを、うっかり口にしていた。
「本当、おまえは面白いな」
「あ!や、すみませんっ」
「いや。まぁ、加虐嗜好の自覚はある。おまえにもこれから、俺の嗜好に付き合っていってもらうぞ」
妖しく光る火宮の瞳は、やっぱりゾクッとするような色気がある。
「ッ!」
「まぁそう怯えるな。ゆっくり慣らしていってやる」
それは感謝するところだろうか。
残念ながら、俺はMじゃない。
痛いことも怖いことも大の苦手だ。
「お手柔らかにお願いします」
立場上、拒絶を示すことはできない。
精一杯言える言葉を口にしたら、火宮が楽しそうにクックッと喉の奥を鳴らした。
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