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っ…。
嫌だ。恥ずかしい。
本当に死ぬほど恥ずかしいのに。
「っ、ん…ぅ」
火宮の要求通り、うつ伏せになって膝を立てて。
「ククッ、翼?」
「っ、バ、カ、火宮…」
後ろに回した両手が震える。
「っ…」
あぁ、なのになんで俺は…。
「っ、ふ…」
後ろに回したその手でしっかりと、お尻をぐいっと左右に開いているのか。
「翼?」
愉悦に揺れた火宮の声が届く。
あぁもう本当、どうかしてる。
だって火宮が喜ぶから。
すっごく楽しそうな顔して、俺のこと見つめてくるから、だから…。
「んっ…」
どんなに恥ずかしくても俺は、こんなお仕置きを受け入れてしまうんだ。
どんな仕打ちにだって、火宮の喜ぶ声が聞けたらそれだけで耐えてしまう。
「ふ、っ…ぅぁ、せ、んせ…」
火宮の視線を広げた蕾に感じる。
「お、れの…っ、…に、ちゅ、しゃ…てくだ、さ…」
あぁぁっ、本当、顔から火が出そう。
こんなの、もう火宮の悪ノリ以外の何物でもないと思うのに。
「っ…ひ、みや、せんせ?」
「ッ…」
あれ。
そのゾクリとするような色気、急にどうしたんだろう。
振り返ってみた火宮が、欲情に揺れた目で俺を見ていた。
「おまえは…」
「な、なに?」
「ククッ、本当にたまらない」
何が。
もう恥ずかしくてたまらないのはこっちだよ。
「そのままじっとしていろよ」
「っ、あ…」
「入れるぞ」
「っ!」
来る、と思って、思わず身体に力が入った瞬間、蕾にツプッとプラスチックの注射器の先が差し込まれたのを感じた。
「ふ、っぅ…あっ、あぁぁ、やぁぁぁ…」
冷たい液体がナカに入ってくる。
ゾワゾワと言いようのない感覚が湧き上がり、身体がぶるっと震えた。
「あっ、あっ、いやぁ…あぁんッ」
それほど量はなく、時間にしてもほんの一瞬。
だけどそんなものをお尻に刺され、ローションをナカに注ぎ込まれた不快感と屈辱は半端ない。
「ふぇっ、うぇぇっ…」
生理的な涙がポロポロと溢れ、思わず手をお尻から離してバタンとベッドに突っ伏した。
「ふっ、反省したか」
「っん、し、てる…っ」
そんなのとっくに。
「ククッ、羞恥に震えて、屈辱に身悶えるおまえは…可愛いぞ」
「嬉しくっ、ないっ」
もう本当バカ。
こんなことして、頭おかしいんじゃないかと思うのに。
本当どSで意地悪で、もうどうしようもないのに。
「よく出来ました」って言わんばかりにポンポンと頭を撫でられたら、うっかり嬉しくなっちゃうんだから、頭がおかしいのは俺もだ。
「ふっ、ぇっ…も、終わり…?」
こんな仕打ちを我慢したんだ。
もう十分だろう。
お尻にローションを注ぎ込んだんだから、次にやることはもう1つだろう。
「ククッ、これのおかげで簡単に入る」
「んっ…あっ、あぁっ」
クチュッと指が蕾に潜り込んできて、クチュクチュとナカを掻き混ぜる。
たっぷり注がれたローションのおかげで、痛みがないどころか、すでに2本、3本と指が増やされる。
「あっ、あぁっ、あんっ…」
「ふっ、翼、どうしたい?」
何?
後ろから上がる快感に意識を取られて、何を聞かれたのか分からなかった。
「仕置きは終いにして欲しいか?」
「っ!」
当たり前だ。
ベッドに頭をぶつける勢いでコクコクと頷いたら、火宮の愉しげな笑い声が響いた。
「そうか。では残念だが、これの出番はないということか」
「っな…」
その凶悪な代物…。
ありえないくらい太くて、ゴツゴツしたそれは、真鍋いわく極太バイブか。
「嫌だっ。嫌。そんなの使わないで…」
だってさっきの恥ずかしいやつ我慢したら、他のは使わないって言ってたじゃないか。
「ククッ、でもここは疼いているだろう?」
クイッとナカで指を曲げられ、思わずビクッと身体が跳ねた。
「っーー!」
そりゃ、そんな風に弄られれば、嫌でもその気になってしまう。
「っ、でも…ひ、みや、さん…傷、大丈夫ですか?」
抱いて欲しいのはやまやまだけど、火宮は怪我人。しかもまったくそうは見えなくても、かなりの重症だ。
心配してそろりと後ろを振り返ったら、何故か頭痛を堪えるように額を押さえた火宮が見えた。
『ったく、おまえは…』
「え?あの…」
「見るな」
「え?」
どうしたんだろう…。
「火宮さん…?」
もしかしてまた調子が急に悪くなったんだろうか。
焦って起き上がろうとしたら、何故かグイッと背中を押さえつけられた。
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