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「あっ、あっ、やだっ…」
キシッと軋むベッドの音に、カァッと余計に頬が熱くなる。
内側から鍵の掛けられた保健室の中、ベッドの上で四つん這いになっている俺は、後ろをクチュクチュと弄る火宮の指に、翻弄されていた。
「ククッ、キュンキュン締まるぞ」
「あっ、あっ、言わないで…」
窓の外から、微かに体育祭の歓声が聞こえてくる。
俺は、そんな喧騒とは離れた保健室の中、淫らで恥ずかしい姿を晒しながら乱れていて。
しかも校内…。
「クッ、また締まった」
何を考えた?と、妖しく笑う火宮の声に、ゾクゾクと身体が震えた。
「あっ、ハッ、火宮さっ…も」
イかせて。
さっきから、焦らすように前立腺を掠めるだけの指が、酷く物足りなくてたまらない。
「ククッ、腰が揺れているぞ」
「あっ、あっ、だって…」
「こんな場所で、ハーフパンツをずり下げて、淫らに尻を突き出して。いやらしいな、翼は」
「っあんッ…」
連れてきたのはあなたでしょうが。
俺だって、本当は学校でこんなこと、嫌なのに。
「ククッ、少しは懲りたか?おまえがいざというとき、選ぶ相手は誰だ?」
「ひ、火宮さんっ」
分かった。懲りた。
だからもう許して。
お願いだからイカせて。
「ククッ、あの女子高生、呆気にとられてこちらを見ていたな」
「っーー?」
もしかしてリカのこと?
さっき抱きかかえて来たときに、まさか、挑発してきた、とか?
恐る恐る振り返った火宮の顔は、ニヤリと企み顔に歪んでいた。
「な、にして、くれてる、んですか…」
もう、この人は。
どこまで大人げないんだか。
「ククッ、おまえがあの女を抱いてゴールした競技の記憶。全員から綺麗に消し飛んだだろう」
上書き、ってことか。
そりゃ、このどイケメンが、男の俺をお姫様抱っこして、見せつけるようにグラウンドを横切ったんだから、強烈なインパクトだろうけど。
「ンッ、じゃ、もう、気が済んだ…」
「ククッ、それとこれとは別だろう?」
「っ!」
なにそれ。
シュルッと火宮が持ち出したのは、保健室の備品の包帯?
勝手にそんなものを持ち出して…。
「そう言えばここの手当てがまだだったな」
「なっ…」
「競技中にこんなに腫らして」
ニヤリ、と笑った火宮が、手にした包帯を、するすると俺の性器に巻き付ける。
「ちょっ、やっ、なにして…」
「クッ、これで射精(だ)せないな」
キュッ、と最後に根元で結ばれた包帯をジャキンッと切って、火宮が妖艶に笑った。
「こ、んなっ…」
俯いて見下ろした性器は、突き指した指かよっ、て具合に包帯に巻かれて、先っぽだけが見えているのがまたなんともいやらしくて。
根元だけはキツく締められているから、出したくてビクビク震える性器が痛い。
「さぁ翼。たっぷり啼いて許しを乞え。快楽地獄の始まりだ」
ひっ…。
もう、反省してるのにっ。
「あぁぁぁっ!」
どSスイッチが完全にオンになっている火宮に、そんなことが通用するわけもなく。
グリッと前立腺に押し当てられたローターが、マックスモードで振動し始めた。
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