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学校
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朝、いつものように起きてご飯を食べる。
(学校に行かないとな…)
少し憂鬱になる。
別にイジメにあっている訳ではない。
でも、特に仲のいい友達もいない。
(別に行きたくないわけではないけどな…)
ため息混じりに支度をして、家を出る。
「行ってきます」
誰もいない部屋に挨拶をする。
これが瑠璃のいつもの日課。
もう1度誰もいない部屋を見て家を出た。
いつものように学校のチャイムが流れ、ホームルームが始まった。
「ねぇ、君、、、」
誰かに話を掛けられる。
ぼーっとしていたので反応が遅れる。
「は、はい」
そっと振り向くと綺麗な顔が目の前にあった。
右目は紫、左目は黒で、サラサラの黒髪。
少し見入ってしまった。
「ぅゎっ……」
少しビックリして小さく声を上げる。
「ああ、すまない、驚かせてしまって」
とても優しい声。
(なんだか落ち着く)
そう思いながら少し首を傾げる。
「あの…なにか御用ですか?」
と尋ねると彼は優しく微笑み自己紹介をしてくれる。
「ああ、いきなりすまない。俺の名前は北條 叶多。特に用はないが、君と話したことがなくて話したいと思ったから声をかけたのだが」
彼は照れくさそうに笑っている。
「あ、えと…僕の名前は篠崎瑠璃です。よろしくお願いします」
そう言って軽く頭を下げる。
彼は、驚いていたがその後すぐに
「ああ、こちらこそ」
と言い返してくれた。
この時の瑠璃は近々起こる事を予測できなかった。
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