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高校1年 篠崎瑠璃と言う名前(視点 叶多)
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「お疲れ様です。」
食事が終わり、自室に戻って勉強していると蓮がやってきた。
「何のこと?」
「海叶様と叶美様と…」
「それで?」
「いいえ、なんでも」
蓮は何かを言いかけたがわざと言わせないようにした。
「で、どうかしたの?」
と聞くと蓮は
「調べておきました。例の少年について。」
「早いね。で?どうだった?」
叶多は早く知りたくてうずうずしていた。
桜の花びらの舞う中、まるで、桜に隠された姫のような可愛い青年。
儚げな表情で、人形のようだった。
「名前は篠崎 瑠璃」
とても変わっていて面白い名前。
「アパートに一人暮らししているようで、それ以外は何も…」
少しびっくりした。
蓮はいつももっと詳しい情報を収集してくれる。
だが、今回は、名前、暮らし以外は何も分からなかったということだ。
今までそんなことは1度も無かった。
だからこそ、もっと興味が湧いた。
手に入れたくなった。
好きになった。
「ふぅん、面白い…気に入った」
ニヤリと笑う。
蓮は相変わらず顔色一つかえず、こちらを見ている。
これが、北條 叶多が、歪んだ愛情に目覚めた瞬間だった。
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