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叶多からの告白
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「瑠璃…好きだよ。だから、付き合って欲しい」
「え…」
(え、今なんて…?付き合って…?え、でも僕、叶多君と今日友達になった……はず…でも…)
いきなりの告白に瑠璃は混乱していた。
正直どうすればいいのか分からなかった。
(でも、叶多君は男の子だよね…)
今まで女の人から告白されられる事はあった。
しかし、男の人からは告白された事がない。
目を見開き、叶多を見る。
彼は本気の眼差しだった。
「瑠璃…」
「か、叶多君…」
口を閉ざし、考える。
(なんで、僕なの?)
叶多はクラスの女子から相当モテていた。
(女子だっていくらでも選ぶ事が出来るのに…)
叶多は相変わらずこちらを見ている。
そして、叶多は
「じゃあ、あと10秒待とう」
と言い、カウントを始める。
「え?!あ、あの」
「10 9 8 8 」
「えっと、えっと」
瑠璃はオドオドしている。
「5 4 3 2 1 」
瑠璃は覚悟を決める。
そして
「よ、よろしくお願いします!!!」
と瑠璃は叫ぶ。
(うわぁぁぁ!言っちゃった!)
顔が更に赤くなる。
叶多は目を見開いている。
「る、瑠璃…」
名前を呼ばれ驚く。
「は、はい!」
「本当にいいの?」
と聞き返される。
「う、うん」
と答える。
「う、嬉しい…凄く嬉しい…っ!」
今度は叶多が泣き始める。
「か、叶多君!どうしたの?」
「いや、何でもない…嬉しすぎて…」
自分で涙を拭う叶多。
(ほんとに嬉しいんだ…)
今度は瑠璃が叶多を抱きしめる。
叶多は少し驚いたが、すぐ身をゆだねてくれた。
この時瑠璃は思ってもみなかった。
叶多の異常な感情がいずれ、瑠璃を壊すとは。
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