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朝①
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朝、いつものように朝食をとり、歯を磨き、家を出る。
「行ってきます」
昨日、色々考えていたせいで、寝不足だった。
(眠いな…)
小さくあくびをする。
歩くこと数分。
学校が見えてきた。
自分と同じ制服をきた人が学校に近づくにつれ多くなっていく。
(叶多君と会うとなると緊張するな…)
はぁ、と一息つく。
そして、門をくぐろうとする。
するといきなり後ろから話しを掛けられる。
「ねぇ、君」
耳に絡みつくようなしつこい声。
「はい」
顔だけ後ろに向ける。
「振り向いてくれたぁ~」
そこには長身の男が立っていた。
制服を着ていたので多分同じ学校だ。
深緑の髪の毛。
黒い目。
目の下には隈ができていた。
耳にはピアスが無数についていた。
その男はヘラヘラしながら名前を名乗る。
「僕の名前は入江 雷~。君、可愛いね。食べちゃいたい」
「あの、何ですか?」
怖かったが怯まず聞く。
「そんなに怖がらなくていいよぉ」
やはり、『入江』と名乗った男の声は耳障りだった。
(早く教室に行きたいのに…)
瑠璃は困った顔で入江を見つめる。
「ん~?ああ、やっぱり、今から僕の家にいこうか~」
そう言うと入江は瑠璃の腕を掴む。
「は、離してください!」
小さく抵抗する。
だが、入江の力の方が強く、びくともしない。
「ほら~、行くよ~」
無理矢理連れていこうとする。
(どうしよう!このままじゃ…)
そんな時、背後から鋭い声がかかる。
「おい、お前。瑠璃からその汚い手を離せ」
後ろを向くと叶多がたっていた。
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