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夕方のお薬③(視点 蓮)
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叶多様が、本当に篠崎瑠璃を家に連れてきた。
その事については正直驚いている。
叶多様が篠崎瑠璃を気に入ったのは、1年生の時。
その時はクラスも違い、接点も何も無かった。
そして、2年生になって1ヶ月も経っていない今日。
叶多様は恋人として連れてきた。
確かに写真で見るより実際に見た方が可愛らしい。
でも、叶多様はそれで満足はしない。
(でも、流石にこれをお菓子に混ぜてだすのは…)
それは、昨夜の夜、叶多に部屋に来るように言われ、その通り叶多の部屋に行った時のこと。
『叶多様、失礼します』
『ああ、蓮。いきなり呼んですまない』
『いいえ、大丈夫です。では、叶多様、ご用件は?』
『ああ、明日、瑠璃を家に連れてくる』
にっこり笑う、叶多。
『承知しました。』
内心驚く。
すると
『あぁ、そうだ、これ』
叶多は机の中から薄いピンク色の液体の入った小さな小瓶を出してきた。
『明日出す紅茶に混ぜといてもらえるかな?』
叶多は笑っている。
(叶多様のあの笑い方はなにか考えがあるのでしょう)
そう思った蓮はその小瓶を預かる。
『こちらはどのくらい入れればよろしいですか?』
『ん?あぁ、少しでいいよ』
叶多はまた机の中から何かを取り出した。
『蓮は反対しないよね?』
そう言いながら微笑む。
その手にはしっかり首輪と鎖がにぎられていた。
それを見れば、叶多が何をするのか容易に想像出来た。
『…はい、ではそれで良いのですね?』
『うん』
蓮も、叶多が歪んでいる愛情を篠崎瑠璃に抱いている事は知っている。
例え、どれだけ歪んでいても、蓮がすべき事はただ一つ。
叶多の命令に従うこと。
「お気の毒ですが、叶多様の命令は絶対です。」
そして、蓮は、篠崎瑠璃に出すための紅茶にその液体を入れた。
「叶多様に堕ちて下さい、篠崎瑠璃」
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