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鎖と狂気④(視点 叶多)
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気づいた時には瑠璃は意識を失っていた。
「あれ?瑠璃?」
顔を見る。
涙でグショグショになっていた。
それでもなお、天使のような顔だった。
「気絶しちゃったよ…」
ベッドから降り、服を着る。
「蓮、いるか?」
そう言うと、ドアの向こうから
「はい、ここにいます」
と蓮の声が聞こえた。
「入って?」
「失礼します」
丁寧にお辞儀しながら入ってくる蓮。
「瑠璃をお風呂に入れるから、後始末を頼んでいい?」
「承知しました」
そう言うと、蓮はベッドに近づく。
「…っ」
蓮は、ベッドで気絶している瑠璃を見て、少し驚きの声を上げる。
「あぁ、蓮でも引くでしょ?」
叶多はじっと蓮を直視する。
「いいえ。叶多様がやる事に引くわけがないです。」
蓮は優しく微笑む。
(やっぱり蓮は優しいな…)
叶多はそう思いながら瑠璃を抱き上げる。
(えっ?軽すぎじゃない?)
瑠璃の軽さにびっくりする。
行為中も少し感じていた。
(身体、凄く痩せてる…見てていいものじゃないな…)
そういうことを考えながら叶多は部屋を後にする。
***
叶多様が篠崎瑠璃を抱え、部屋を出ていった。
(正直、驚きました…まさか叶多様があそこまで容赦なくやるとは…)
叶多が男の恋人を連れてくることは今まで数回あった。
しかし、相手が気絶するまでやった事は無かったのだ。
理由は簡単なことだった。
それは、叶多があまり好きな人ではなかったからだ。
今まで連れてきた男の恋人は、叶多が好きで、半ば相手が無理やり叶多に行為をしていたのだ。
だから叶多は本気で行為をしなかった。
でも今回は叶多から行為を進んでやったのだ。
(叶多様の本気…)
それだけ瑠璃が好きという事だった。
(そんなこと考えてないで、早く後始末をしなければ…)
そう思いながら蓮は後始末をするのだった。
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