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朝②
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瑠璃は考え込む。
『じこぼーえーだよ、きっと。』
幼い頃の僕が言った言葉を思い出す。
でも、瑠璃は覚悟を決めていた。
「でも、僕は思い出したいの…過去から逃げてばかりじゃ、何も始まらない。」
「瑠璃…それなら、俺も反対しないよ」
優しく微笑みながら、そっと瑠璃の頭を撫でる。
「ならさ、その、夏樹さん?だっけ?その人に少し聞いてみるのはどうかな?」
「え?」
叶多の意外な提案に少し驚く。
(でも、夏樹さんなら何か知っているかも…)
「じゃあ、冬休みの里帰り、叶多君も付いてきてくれないかな?」
逆に叶多は驚いた顔をしている。
「え…いいけど…いいの?」
「うん!夏樹さんは優しいから大丈夫だよ!」
瑠璃は嬉しそうにニコニコしている。
すると蓮がドア越しに、
「叶多様、学校に行くお時間です。」
と言った。
「え?もう?瑠璃、一旦この話終わりね、学校行くよ」
「うん!」
そう言って2人は学校に向かった。
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