アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夏樹さんの家へ②
-
駅を抜けるとその先にはのどかな自然が広がっていた。
「久しぶりだなー!」
そう言ってはしゃぐ瑠璃。
「それで夏樹さんの家はどっち?」
と叶多が聞く。
「えーっと、あっち!」
そう言って、2人は歩きだした。
「本当に俺も言って大丈夫なの?」
「うん!ちゃんと夏樹さんから許可貰ってるから!」
「そっか」
叶多は瑠璃を見て、微笑んでいた。
「ん?どうしたの?叶多」
「いいや、とってもはしゃいで可愛いから」
叶多がそう言うと瑠璃は顔を赤面させ下を向く。
「どうしたの?瑠璃」
瑠璃の顔を覗くと、瑠璃はそっぽを向く。
「ふふ、ごめんごめん」
「むぅー」
ぷーと顔を膨らませている瑠璃。
そして、そうこうしているうちに夏樹の家に着く。
「着いたよ!」
と叶多の方を振り返る。
その家は、少し大きい一軒家だった。
家の前には色とりどりの花壇があり、綺麗だった。
インターホンが無いため、瑠璃はドアをノックする。
しばらくして、ドアが開く。
「はーい、どちら様?」
と、中年ぐらいのおばさんが出てくる。
とても気品に溢れていて、華やかな感じがした。
「こんにちは!夏樹さん!」
瑠璃が夏樹さんに飛びつく。
「おわぁ?!瑠璃くん!久しぶりねぇ!」
(夏樹さんも、瑠璃に負けないぐらいハイテンションだな)
と思いながら、二人のやり取りを見ていた。
すると、瑠璃がいきなり叶多に話を振った。
「夏樹さん!この子が叶多だよ!」
「まぁ、整った顔立ちねぇ〜」
夏樹さんは興味津々に叶多を見ている。
「こんにちは、北條 叶多です。お世話になります。」
「あらー、礼儀正しいのね〜」
そう言いながら、ドアを大きく開け、
「立ち話もなんよ、入って!」
と招いてくれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
35 / 123