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夏樹家③
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その後、瑠璃と叶多は自分達の寝泊まりする部屋へ連れていってもらった。
「このお部屋使ってね!」
夏樹さんはそう言うと部屋を後にする。
部屋は二人泊まるのなら十分な大きさで、机、椅子、ベッド、大きな熊のぬいぐるみがあった。
「久しぶりだなぁ〜、この部屋!」
懐かしそうにしながら荷物を置いていく瑠璃。
「この部屋は?」
と叶多が聞くと、瑠璃は
「僕の部屋だよ!」
と答える。
「この熊さんまだ残っていたんだ!」
瑠璃は熊さんを抱きかかえた。
「それは?」
と叶多が聞くと瑠璃は
「夏樹さんが、寂しくないようにってここに来て一番最初にくれたんだ!」
と言った。
「夏樹さんの家に来た記憶とかは、残っているのに、それより前の記憶は覚えてないんだよね?」
「…うん。そーいえば、聞かないと!」
瑠璃は叶多の方を向き、叶多に近づく。
「うん、でも、今はまだ…」
「そうだね…」
少しシュンとする瑠璃。
「ふふ、可愛い。だからオレに食われちゃうんだよ」
叶多は笑いながら瑠璃の頭を撫でる。
「むぅ!」
と瑠璃が怒るが、撫でられているうちに機嫌が直る。
「そんな事より、早くボストンバッグ方付けないと。」
「あ…」
2人は急いで作業を再開させた。
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