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帰りの新幹線
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「ありがとうごさいました」
2人は夏樹の方を向いてお辞儀をする。
「いいえ、いいのよ!また、いらっしゃい!」
夏樹は満面の笑みを見せつける。
「また来いよ!兄さん達寂しいから!」
ケラケラと笑う遼河。
「うるさい、兄さん。でも瑠璃、また来てね」
冷たい視線を遼河に向けながら瑠璃に話しかける満留。
「うん!」
ここは新幹線のホーム。
今は新幹線を待っていた。
1週間後、学校が始まるため、帰ることになった。
この1週間、皆で出かけたり、ゲームをしたりして満喫していた。
楽しくてあっという間に感じ、また来たいと思えた。
「あの、過去のことについて役に立てなくてごめんね…」
夏樹は素直に謝る。
「ううん!そんなことないよ!」
瑠璃は夏樹にハグする。
『間もなく新幹線が到着致します。』
ホーム内にアナウンスがかかる。
「もう来たみたいだよ」
満留は少し名残惜しそうに2人を見つめる。
赤いラインの入った新幹線が止まっていた。
「じゃあ、行こうか!叶多!」
「うん」
2人はボストンバックを持ちながら新幹線に乗車する。
「ドアが閉まります。ご注意ください。」
アナウンスがかかりドアが閉まる。
「ありがとね!また来てね!」
3人は満面の笑みを浮かべて手を振っている。
「うん!」
それに釣られて瑠璃も叶多も手を振る。
「では、出発いたします」
またアナウンスがかかりゆっくりと動き出す。
「ばいばーい!」
いよいよホームも見えなくなった。
「楽しかったね!叶多!」
「うん」
2人は思い出を振り返るのであった。
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