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孤独屋敷
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「ただいま」
「た、ただいま帰りたました」
2人が家に着いたのは辺りが真っ暗だった。
「お帰りなさいませ。お迎えに行けづすいませんでした。」
蓮は玄関に待機していたようで2人が帰ってくると近づき、深々とお辞儀して謝罪した。
「いや、別にいいよ。」
叶多は蓮に微笑みかける。
「そうだ、お風呂入ってもう寝るから準備してもらえる?」
「承知しました。準備が終わるまで自室でお休みください。」
そう言って叶多が持っているボストンバックを預かり下がる。
「じゃあ、行こうか」
叶多は瑠璃の方を向いて手を取り自室へと向かう。
叶多の部屋は相変わらず殺風景だった。
部屋に入り、床に座る。
(聞いても大丈夫かな…)
夏樹の話を聞いた後から叶多が気に止まった。
「ねぇ、叶多は紫さんを知ってるの?」
思い切って聞いてみる。
「ど、どうして?」
叶多は聞き返してくる。
なので叶多に
「なんか、夏樹さんのお話が終わった時からずっと顔色が悪かったから…」
という。
それを聞いて叶多は複雑な表情をしながら何かを言おうとする。
「あの、紫さんを…チッ」
言いかけたが言うのをやめて舌打ちをしながら瑠璃を睨みつける。
だが、なにか違和感があった。
とっても怖い顔をしているのだ。
「ど、どうしたの?」
心配になって叶多に聞くと叶多は
「黙れ」
と冷たく言い放ち瑠璃の右手首を掴み取って、部屋の壁際にある大きなベッドに投げる。
「ほ、本当にどうした…んぁ…っ!…んぅ、やぁ…っ、!」
瑠璃が言い終わる前に叶多は瑠璃の唇は叶多の唇で塞がれた。
うっすら開いた瑠璃の唇の中に叶多の舌が滑り込んできて複雑に絡む。
「んん…っ、ぁん…っは…ぷはっ…はぁ、はぁ、」
叶多の胸を押しながら抵抗するとやっと離してくれた。
「な、なんで?」
泣きそうになりながら叶多に聞くと
「楽しみはこれからだろ」
と言いぺろり、と舌を出す。
ここから地獄のような日々が始まったことを瑠璃はまだ知らない。
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