アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
歪んだ愛と心傷*(視点 叶多)
-
あぁ、可愛い。
なのに、どうして?
どうして逃げようとしたの?
俺はこんなに瑠璃を思っているのに、なんで瑠璃は気付いてくれないの?
あぁ、何だろな、この気持ちは。
「ひぁぁぁ!も、めっ、!やらぁ!…んぁ、ひぅ、、、」
ベッドに手足を固定されて、目隠しをされて、尿道には棒が刺さっていて、振動している。
アナルにもローターを入れなので、相当辛いだろう。
泣きわめきながら縋るように俺の名前を呼ぶ瑠璃。
でも、そんな苦しそうな瑠璃が可愛く思える。
ほかの女なんか興味が無い。
瑠璃だけいてくれればいい。
そして、やっと俺の物にできた。
なのに、なのになんで満たされないんだろう。
好きな人と一緒にいるのが夢だったのだろう。
なのに、なんで?
悲しい。
苦しい。
辛い。
何も出来ない身勝手な自分も、醜く、そして美しいこの世界も、大嫌い。
「ははっ、」
渇いた笑い声が喉からでる。
ポロリと一筋の涙が頰を伝う。
「か、なたぁ?んぁ、ぅっ!な、んで、っ!悲しそうにぃ!んんぁぁぁ!笑っているのぉ?ぁぁ!」
ズキリと心が痛んだ。
こんな酷いことをしてるのに、なんで?
なんで俺の心配をするの?
どうせなら、罵倒して、死ねって言われた方が、数百倍楽なのに。
こんなんじゃ、もう手放せなくなるじゃん…
本当は、気づいてる。
自分が歪んでいることも。
自分がしている事がどれだけ瑠璃を傷つけているのかも。
でも、気づかないフリをした。
(こんなんじゃ、帝人とやってる事が変わらないじゃないかよ…)
もし、死ぬなら今がいい。
幸せを、噛み締めながら死にたい…
狂っててもいい。
歪んでいてもいい。
瑠璃が傍にいてくれるのなら。
瑠璃は、俺が守るんだ…
帝人に、瑠璃は傷つけさせない。
罪も罰も何だって受けてやる。
だから、瑠璃を、瑠璃だけを守らせてよ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 123