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絶望と希望の狭間(視点 蓮)
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「失礼します。」
部屋の中に入る。
部屋は汗と甘い匂いが充満していて酔ってしまいそうだった。
(篠崎瑠璃は…気絶したのですね)
瑠璃はベッドでぐったりしていて、固く瞼を閉じていた。
瑠璃のモノはビクリとしていて、本人が気絶しているのにも関わらずモノは精を放ちたくて勃っている。
振動は続いている。
蓮は瑠璃に近づき、後始末を始める。
ローターと尿道ブジーをとり、風呂場へと運ぶ。
(叶多様は今何をしていらっしゃているのだろうか。)
気になったが気にしないようにした。
叶多様の様子を見る限り、本田帝人は間違いなく、叶多様を
抱いている。
前、篠崎瑠璃がここに閉じ込められる前に、叶多様は私に本心を打ち明けてくれた。
「もう、辛いんだよね…なんで俺なのかな?死にたい。死にたい」
そう言っている叶多様の横顔はとても儚げで綺麗だった。
多分その頃から叶多様は本田帝人に犯されていた。
本人は苦しかったんだと思う。
好きでもない者に犯され、穢れて、明るい感情が欠落してしまった。
彼は笑わなくなった。
泣かなくなった。
ただ優しく微笑んで皆を見ていた。
そして、時々悲しそうにしていた。
私では、もう失ってしまった彼の感情を元には戻せないことを悟っていた。
だから、叶多様が篠崎瑠璃に興味を示した時もしかしたらと思っていた。
でも、簡単ではなかった。
大きな原因は、やはり本田帝人の存在そのものだった。
彼がいるせいで叶多様の感情が機能しなくなった。
だから、せめて私は叶多様に全てを尽くそうと思った。
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