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瑠璃幼少期の思い出(視点 瑠璃)①
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優は優しく微笑みながら僕を見ている。
楽しそうにはしゃいでいる僕を羨ましそうに見ているようにも感じた。
綺麗な青空。
雲もなくて、とっても澄んでいた。
でも、優は外に出なかった。
出れないというのが正確かな?
だから、優を思って外へ出るのをやめた。
それを見て、父と母は
「どうして外に出ないの?前はあんなに楽しそうに外で遊んでいたのに。」
と心配そうに言った。
でも僕はくびを横に振って
「ううん。お外には出たくないの…」
と言った。
本当は皆と遊びたい。
お外にでたい。
でも、それは優も同じだから兄の僕が我慢しないと!
そう言えば、僕がお外に出なくなってから優を見かけなくなった。
優、どーしちゃったの?
どうしていないの?
涙が滲んでくる。
寂しい。
だから、母と父に1段と甘えるようになった。
母と父は受け入れてくれて
「ん?どうしたの?」
と構ってくれるようになった。
幸せだった。
楽しかった。
父と母がいてくれて。
優がいてくれて。
なのに、どこで歪んじゃったのかな?
もう、ぐちゃぐちゃになって戻れなくなっちゃった。
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