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心を開くってなに?
信用ってなに?
意味がわからなかった
京介さんは相澤さんに睡眠薬を渡し、
「後は相澤が頑張れ」と言って帰って行った
部屋は相澤さんと俺だけになり
「朝飯食うか…」と言って相澤さんはリビングへと行った
ご飯か…
相澤さんは卵焼き、味噌汁、焼き魚を作りテーブルに置いた
「蓮の分だ」と言って俺の分も作り、テーブルに置く
「俺も…食べていいんですか?」
「…あぁ、いいぞ。腹空いてるだろ?」
「?よくわからないです」
「…食事はどうしてたんだ?」
「必要性を感じた時だけ食べてました」
「…。いいか?食事は1日3食だ、わかったな?」
「…わかりました」
そう言って俺は食べはじめた
「どうだ?美味しいか?」
「…美味しいって何ですか?よくわからないです」
相澤さんの質問に答える
すると
「…俺、お前に感情を叩き込んでやる!」
と言われた
「いいか?食事はただ、体に栄養を入れるだけじゃないんだ。味覚を使って味わい、満足感を覚えることなんだ」
と言われてもよくわからない
「味噌汁を飲んで、ホッとしないか?暖かくならないか?」
「…暖かいです、胸のあたりが」
「それを充実感と言うんだ」
「充実感…」
「充実感は美味しいものを食べたり、楽しいことがあったりして、幸せだと思う時に感じるんだ」
「幸せ?」
「そうだ、幸せだ」
「じゃあ、この味噌汁は温かくて美味しいから俺は幸せで、胸がほっこりとします」
と答える
「そうか」と言って相澤さんは笑った
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