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藤本京介side
「蓮は、毎日退屈だと言った
でも、今日はたくさん俺の相手になってくれて、いっぱい
赤に染まって気分が高まった。と言ってた
そして、コレが『楽しい』って事だよね。と言った」
「…っ」
言葉が出てこない
蓮くんは何を考えてる?
赤に染まったって血のことだろ?
「…もしかして、蓮くんって色が見えてない?」
と勘でつぶやいて見る
「ちょっと、今すぐ蓮くんのところに行くよ!」
「あ、あぁ。」
相澤の家に着く
蓮くんを探す
すると蓮くんはその真っ白の肌にたくさんの返り血がついていた
確定だ、あの数を一人でやったことがわかる
「蓮くんこんばんは」
「あ、京介さん、こんばんは」
蓮くんは淡々と答える
「蓮くん今日良いことあったの?」
「良いこと?あ、あった」
冷や汗をかく
「お、教えてくれない?」
「今日、街に出掛けて人にぶつかったんだけどそこから喧嘩になってすぐ、相手の人が倒れた。
相手の人の腹を蹴ったら血を吐いて…」
「俺が見えてる世界に赤が映えたんだよね」
「…蓮くんは色が見えないの?」
「…見えてるはず。…ただ、喧嘩をするとモノクロっぽくなってその…」
とどう説明したらいいかわからないようだった
「喧嘩する時だけなの?モノクロになるのは」
「…そう、…いや、違うかも」
「前に喧嘩をしに行って、できなかった日があって…
剃刀で腕を切った時があってその時もモノクロぽかった」
そう言って俺に手首を見せる
そこには無数の傷があった
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