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家に着き、リビングに行くと
床に新聞紙、ビニールの風呂敷が敷かれてあり、その中央に丸椅子が置いてあった
「蓮お帰り」
「龍哉さん、ただいま」
「京介さんお久しぶりです、よろしくお願いします」
「蓮くん久しぶり〜、早速切るから椅子に座ってね〜」
「はい」
俺は荷物をソファの近くに置き、ブレザーを脱ぎワイシャツ姿になる
使い捨ての紙スリッパを履き椅子に座る
「蓮くんこれ着てね〜」
と言ってよくヘアカットするときのポンチョを着せられた
京介さんは水の入った霧吹きで髪を濡らし
専用のハサミと櫛を持ち迷いなく切っていく
チョキチョキと音が部屋に響く
何か、会話と思っていたら京介さんは話しかけてくれた
「蓮くん相澤に心開いた?」
「はい、開いてると思います」
「そっか、それはいいことだね
薬なくても眠れるようになった?」
「はい、今はちゃんと寝れています…でも、龍哉さんがいないと眠れない時もあります」
「何?俺そんなこと一度も聞いてないぞ、蓮」
「はい。だって、言ってませんから」
「蓮くん、それは他の人に心を開くしかないね〜」
「開かんでいい。俺だけで十分だ」
「蓮くんはちゃんと俺との約束守ってる?」
「あ、はい。あれから一度も喧嘩はしていません…
したい時はあるけど」
「喧嘩したくなったら相澤に言いなって言ったでしょ?」
「喧嘩したくなった時に龍哉さんは決まって、居ないときです」
「あ〜、そうなんだ…やっぱり蓮くんは寂しい時とか愛情が欲しい時に喧嘩したくなるんだね」
「…たぶんそうだと思います」
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