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カラン…
今日はやたらとお客さんが多いと思った
男性が特に多い気がする
すると1人の男がカウンターに座った
「いらっしゃいませ…」
その男はどこか見覚えがあった気がしたがよく思い出せなかった
「何飲まれますか?」
「じゃあ、ウイスキーロックで」
「かしこまりました」
俺は酒を出した
「あの、君どこかであった気がするんだけど…」
「…俺もあなたとはどこかであった気がします
失礼ですが、お名前を聞いてもよろしいですか?」
「金木 士郎(かねき しろう)」
…何だか聞いたことがある名前だ
金木…金木…
あ、父親の苗字だ
「…蓮か?」
は?何でここに?
「母さんに似たなぁ…ところであいつは元気にしてるか?」
…ありえない
本当に父さんなのか?
顔はうろ覚えだ
何てったって親が離婚したの俺が3歳の頃だぞ?
でも、
「裕美は、まだ水商売してるのか?」
母親の名前を知ってる
「…父さんなの?」
「そりゃ、覚えてないよな…離婚したの蓮が3歳の頃の話だからな」
「何で俺ってわかったの?」
「右目…人目を気にして眼帯つけてんだろ?」
と言われパッと目を隠す
父さんだ
右目のことを知ってる人はそういないと俺は確信した
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