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泣いていた俺は落ち着きを取り戻した
するといつの間にか京介さんが来ていた
「蓮くんごめんね?、俺のせいでこっちまで来ちゃったんだよね?」
俺はグズッと鼻をすすりながら話した
「いえ、俺が我慢できなくて、来ちゃったんです
俺、みんなが戦ってるのに何やってるんだろうって。
俺もみんなを守りたくて来たんですけど…途中から記憶な
いし、気づけば辺り血の海だから…」
「それに…この目みんな気持ち悪いって思ってる」
と俯いた
俺はまた居場所を失った
「誰かがそう言ったの?」
と京介さんが訊いてきた
「だって、…バケモノとか、悪魔とか言われた」
「それは高坂組の奴らだろ?お前を知る奴らはそんなこと言ってないだろ?」
「言ってないです…」
でも、俺を見たときの顔…『恐怖』に怯えてるとしか言いようがなない顔だった
「蓮は強いって釘刺しておいたからビビったんだろうな」
と龍哉さんは俺の心を読み取った様にそう言った
龍哉さんは何でも俺の気持ちを理解してくれる…
俺はまた泣きそうになって龍哉さんに抱きついた
「よしよし、それじゃあ、帰るか」
龍哉さんの言葉にコクコクと頷いた
「京介、悪いがお前の家から蓮の荷物取ってきてくれ」
「わかった、…蓮くん後で怪我してないか見るからね」
「…はい」
俺は抱きついたまま返事をした
家に着き、
取り敢えず俺たちは風呂に入った
鏡を見ると腕と足、顔が血で真っ赤に染まっていた
…これは誰だって引く
「蓮こっち向けちゃんと血を洗い流さないとな」
そう言って優しく水をかけながら血を流してくれた
頭、体を洗い終わり湯船に一緒に浸かった
「龍哉さん…寝てないでしょ」
「あ?…そうだな。寝たら死ぬから寝てない、
そういう蓮だって寝てないだろ?」
ドキッ…
何でわかったんだろう
俺は不安で龍哉さんがいなくなってから寝てない
うとうとはするが眠れなかった
「龍哉さんが心配で眠れませんでした」
「そうだったのか…悪かったな、
もっと早く帰る予定だったんだが…長引いてしまった」
「寂しかったです…でももう、疲れました」
「あぁ、悪かった」
もう、こんな思いはしたくない
不安と寂しい思いをするのはもう十分だ
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