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朝になり学校に行かなければならない…
…行きたくない
龍哉さんともっと一緒にいたい
「蓮、学校遅刻するぞ?」
「…嫌です」
「嫌なら学校行く準備しろ」
「違います…龍哉さんと離れるのが嫌です、もっと一緒に居たいです」
「…蓮がそんなこと言うなんて今までなかったな…」
「今日は休みたいです…龍哉さんと居ます」
俺は龍哉さんに引っ付き動こうとしなかった
龍哉さんは困ったように笑い
「仕方ないな…今日は学校休むか」
「はい」
「じゃあ、学校に連絡入れるから待ってろ」
と言って龍哉さんは学校に連絡を入れるため部屋を出て行った
1人になるとスッと冷静になった
龍哉さんに迷惑かけちゃった…
何やってるんだろ俺…やっぱり学校に行くべきだったな
司も本当はいい奴かもしれない…俺が勝手に勘違いして変に距離をとってるだけかもしれない…
俺ごときが龍哉さんに迷惑をかけていいわけがない…
やっぱり学校に行こう
そう思い龍哉さんのところに行った
「た、龍哉さん…俺、やっぱり学校に行きます」
「あ?もう電話かけたけど…」
「いいです、行きます」
早く出て行かないと…
俺は着替えようとすると
「蓮、今日は休んどけ…今のお前危なっかしい」
と止められた
「俺、龍哉さんに迷惑をかけたいわけじゃないんです…俺のワガママは龍哉さんの迷惑になる…」
一言で言えば自己嫌悪…
いつの間にか龍哉さんに甘えすぎてる自分に吐き気がした
嫌なことがあると龍哉さんにすがって
1人じゃ何にもできなくなっている自分に、弱くなくった自分に嫌気がした
「迷惑じゃないから、落ち着け」
「?俺は落ち着いてます」
「蓮、俺の目を見ろ…今は甘えていい、蓮は人に頼る事をなかなかしないから無理をしなくていい」
…龍哉さんは俺の欲しい言葉を常に与えてくれる
弱い、俺は龍哉さんに関わり始めてからどんどん弱くなっていく
涙が溢れて、ただ自分の弱さに改めて実感したのだ
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