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午前授業が終わり昼休みになった
「蛍さん、学食にでも行きますか?」
と俺は蛍さんに聞いていた
「あぁ、そうだね…案内してくれる?」
「はいっ」
俺たちは教室を出て食堂に向かおうとした
「蓮っ…俺もいいかな?」
司だ
どうしよう…嫌だなんて言ったら傷つくだろうか?
そんなことを考えてると
「蓮くん〜ご飯食べよう?」
「蓮、飯食うぞ」
と一ノ瀬と近藤先輩と鉢合わせた
「…じゃあ、みんなで食べましょう?」
*
俺たちは食堂にやってきた
俺は蛍さんの側を常に歩き司との距離をとっていた
「なぁ、1つ聞いてもいいか?…お前誰?」
と近藤先輩が蛍さんに向かって訊いてきた
「俺は、今日転入してきた海堂 蛍です…よろしくお願いします」
とそれっぽい挨拶をした
「ふーん…海堂か、なんか蓮と距離近いよな?」
「転校初日で優しくしてくれるんですよ」
と適当に答え、近藤先輩や一ノ瀬を納得させた
「…」
司はジッと蛍さんを見つめ何か考えてるようだった
「おっ、ここ空いてる〜…蓮くんここにしよう?」
一ノ瀬が席を見つけ席に座った
俺は蛍さんの隣に座って食事をした
「あっ、蓮くん…ほっぺに米粒ついてる」
と蛍さんは米粒をとって食べた
「ありがとうございます」
俺は気にせずご飯を食べ続ける
「ちょっ、ちょっと待ってぇえ!!…何?蓮くんと海堂くんの距離感が本当にわかんないっ!」
と一ノ瀬が騒ぐ
「そ、そうだぞっ!お前らなんだ?その自然なやりとりっ!…俺だって、蓮にっ!…」
近藤先輩も騒いでうるさい
「こんな短時間で随分と仲良くなったんだね」
とニコニコと笑いながら話す司に心臓が跳ねた
無意識にテーブルの下で俺は蛍さんの服を摘んだ
「ま、まぁね」
俺はなるべくぎこちないように返事をし、食事を続けた
蛍さんは安心させるかのようにテーブルの下で手を繋いでくれた
早くこの場から離れたい…
というか、司から逃げたいとなんとなく思った
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