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「ここが俺の家」
「お邪魔します」
本当に公園からすぐのところに司の家はあった
「本当に連絡しなくていいのか?一応保護者だろ?」
「…保護者…」
モヤァ
龍哉さんは保護者…
もしかして龍哉さんは保護者として俺のことが好きなだけで、実際に俺のことは恋愛とかの意味では好きでは何のかも…
その証拠に司や一ノ瀬の前で挨拶した時も「保護者」と言っていた…
俺だけが龍哉さんのこと好きで、龍哉さんは優しいから俺に付き合ってるだけなのかもしれない…
考えれば考えるほど、ネガティヴな方向へと行く
「いい…連絡しない」
俺は辺りはモノクロに包まれ、気付けば司に抱きついていた
「れ、蓮?!どうした?」
「俺さ、どうしたら人に愛されるのか…わかんないんだよね」
愛されたことがないから…愛もわからないし
愛され方もわからない
龍哉さんは優しいけど、それがちゃんとした愛なのかも今はわからない
今までのことは全部なんだったんだろう…
と考えたら死にたくなってきた
するとギュッと司が抱きしめ返した
「俺は、蓮のことが好きだよ」
と切なそうな顔をした
「え?」
「だから、俺だけを見てよ」
と司は俺に顔を近づけ、キスをした
スルッとTシャツの中に手を忍ばせ腰・お腹・胸を触られる
「んっ…やっ」
龍哉さん以外の人の手であちこち体を触られ、何処か気持ち悪さを感じた
「や、やめて…司」
Tシャツを脱がされてピタッと司の手が止まった
「人に愛されたことないって言っておいてこのキスマークは何?」
「あ…コレは」
龍哉さんがつけたやつだ
「蓮は、俺のこと弄んでただけ?」
「ち、違うっ」
「愛がわからないってよく言えたよね?蓮はめちゃくちゃ人に愛されてんのにっ!」
がぶっと首筋を噛まれ、司の歯型がついた
「ハハッ…蓮は肌が白いから直ぐに赤く染まるね」
「やだ…ホントにやめてっ」
「ナニ?震えてんの?睨んでも逆効果だよソレ」
司が覆いかぶさってきた
「いやっだっ!」
バシッ!と俺は司を殴り
急いで司の家を飛び出て走った
ある程度走った後上半身裸ということに気づいた
あ、司の家に置いてきたんだ…
本当に俺、何やってんだろう…
あれは、ただ司を利用しただけだ…
司の好意には薄々気づいていたのにそれをただ利用して司の気持ちを踏みにじっただけだ
司は傷ついた顔をしていた
ひどいのは、最低なのは俺の方だ…
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