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京介さんは一度奥の方へと引っ込んだ
それと同時に龍哉さんが部屋に入ってきた
ビクッ
龍哉さんの姿を見てあの夢のことを思い出す
「蓮…具合はどうだ?」
「…大丈夫です」
あれは夢だった、って頭ではわかってるがどうしても怖いと感じてしまう
本当に起こってしまいそうで
龍哉さんがそっと近づき手を伸ばしてくる
ビクッとまだ体が反応する
「嫌っ…嫌だ…」
と体が逃げる
「蓮…大丈夫だから、怖くない、怖くない」
「嫌っ…」
とベッドの端に行き過ぎてベッドから落ちそうになる
「おっと、」
それを龍哉さんが抱きしめて落ちないで済んだ
「触らないでくださいっ…俺汚ないから」
「蓮、お前は汚くない…」
龍哉さんは俺をなだめるような口調でそう言った
「嫌だ…怖いっ…」
「何がそんなに怖いんだ?」
「…龍哉さんに、嫌われることが…怖い」
「昨日も言ったが、俺は何があってもお前を嫌いにはならないから安心しろ」
「でもっ」
「お前が俺を嫌いになっても、俺はお前を手放す気は無いからな」
と俺を抱きしめて優しくそう囁いた
手は震えながらも俺は龍哉さんの背中に腕を回した
「蓮、首のここ上書きしてもいいか?」
と龍哉さんは少し体を離して訊いた
たぶん司がつけた跡のことを言ってるのだろう
俺はそう思い
「…はい」
と答えた
龍哉さんは俺の首筋をカプッと噛み、その後吸い付き跡を残した
一瞬だけチリッとした痛みが走り、その後ぺろっと舐めた
「よし、できた」
と龍哉さんは嬉しそうにそう言ってまた俺を抱き締める
俺は震えが止まり、龍哉さんに包まれることで安心感へと変わった
「蓮、愛してる…だから、俺から離れようとするな」
「はい…俺も龍哉さん好き」
見つめ合って、軽くキスをした
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点滴がようやく終わり、帰ることができた
「蓮くん、今度は相澤のうちで会おうね」
「はい、ありがとうございました」
俺たちは家へと帰った
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