アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
260
-
「おはよう蓮くん」
「…おはようございます」
「ん?なんか元気ない?」
蛍さんは直ぐに俺のことがわかってしまうみたいだ
いや、俺があからさま過ぎたのか…
龍哉さんとさっきまで一緒にいたのにもう戻りたい、帰りたいって思う
俯く俺に蛍さんが覗き込み「大丈夫?」と声をかけた
「大丈夫です…」
車に乗り学校まで行く
学校に着き車から降りる
歩き出すが、腰が痛くてうまく歩けない
「蓮くん、大丈夫?」
「蛍さん、抱っこ」
と俺は蛍さんを見上げて手を伸ばす
すると周りの生徒たちが俺たちに注目し始めた
「蓮くん…ここ学校だけど?」
「…」
蛍さんは周りを気にするが、俺はずっと手を伸ばしたまま蛍さんが抱っこするのを待つ
「〜っ!蓮くんはそういうタイプだったよね…」
とボソッと言って俺を抱っこしてくれる
「キャーーッ」と黄色い声が聞こえた
教室まで抱っこしてもらった
「蓮くん本当に軽いね…ホント心配になる」
「…朝はちゃんと食べましたよ?」
「そりゃ、食べてないと困る」
そんな会話をして机の中に手を突っ込むと手になんか当たった
するとまた手紙が入って居た
今回は写真はなくただ紙が入っていた
靴箱に入っていた手紙読みましたか?
今日の昼休み絶対に屋上に来てください
来なかったらあの写真学校中に貼ります
嫌なら来てください
「…」
いや、別にバラしたところで気にしないし、屋上まで行きたくない…
面倒くさいから手紙を破いて捨てた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
260 / 443