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「ちょっと、ちょっと、ちょっと〜!!」
と俺がゴミを捨てて席に戻ると教室に大きい声で入って来た奴がいた
「ん?」
「何捨ててるんですかっ!」
と俺に詰め寄る男
俺より背が高く見上げる
「誰?」
「その手紙を書いた主ですよっ」
主?
あぁ、屋上に来いって言う奴か
「靴箱に入れたやつ読みましたよね?」
「やっ…」
勢いよく来るから俺は蛍さんの後ろに隠れる
「何で来ないんですかっ…俺間違って違う人のところに入れたな?って焦ったんですからね!」
「…」
「ちょっといいかな?…君誰?蓮くんに何の用?」
と蛍さんが口を開いた
俺は蛍さんの服をギュッと掴み蛍さん越しにそいつを見る
「お、俺は1年の佐々木翔太っていいます」
蛍さんの眼光にやられたのか怯んだような言い方になった
「と、とりあえず昼休み屋上に来てくださいねっ!」
と言って走って帰って行った
「蓮くん?…大丈夫?もう佐々木って奴行ったけど…」
と振り返り声をかける
また面倒臭い事になってきた
「昼休みどうする?…行くの?」
と俺を安心させるように包み込みそう聞く蛍さん
「行かないです…」
俺は蛍さんの服をギュッと握り俯いた
帰りたい…
龍哉さんのところにいたい…
まだ授業は始まらないが学校がより一層憂鬱で怠いと思った
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