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授業はあっという間に進み、昼休みになってしまった
今日は一ノ瀬と近藤先輩に会いたくない気分だったのでお昼は蛍さんと二人で食べる事にした
中庭の木陰のベンチに座った
「蓮くん…ご飯食べよう?」
蛍さんは食べ始めるのに対して俺は一口も食べずにお茶だけを飲んでいた
「要らないです…」
「食欲ないの?」
「うん…」
と俯く
「そうか…でも、何も食べないと逆に体に悪いから…ゼリーだけでもいいから食べて?」
とゼリーを出してきた
俺がこんな風になるのを知っていたかのような対応能力に少し感心した
ゼリーを食べ、それだけでもう満足してしまい俺はいつものように蛍さんの上に向き合う形で座った
「蓮くん…最近甘えん坊だね」
「蛍さんは甘えん坊の俺嫌いですか?」
「っ…その質問はズルいよ…そんなに不安なの?」
「…ん」
龍哉さんの代わりは蛍さんしか居ないからこうして接しておかないと落ち着かない
夏だというのに俺は蛍さんにぴったりと密着し側から見たら暑苦しいと思うだろう
蛍さんもきっと暑いし面倒臭い奴だと思ってるだろうなと思いながらもこの行動をやめられなかった
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