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「蓮くんバイバイ…今度はもっと元気な時に会おうね」
と手を振られ俺も手を振り返した
「はぁー、かわいい」
*
家に着くと龍哉さんが帰って来ていた
「蓮…熱は大丈夫か?」
と心配そうに聞かれた
なんだ、知っていたのか
俺は気まずくて幸助さんの後ろに隠れる
「そうだ、蓮君言ってなかったけど若さっき蓮君が心配でお見舞いに来てたんだよ?」
それを先に言って欲しかった
俺はひょこっと顔だけを出して龍哉さんを見た
「蓮さっきは怒って悪かった…もう怒ってないからこっちおいで」
と手を広げる
俺は龍哉さんの元へと行きギュッと抱きついた
「よしよし…熱も下がってるみたいだな」
頭を撫でられ、気持ちいい
「佐野…もう帰っていいぞ。蓮を見ててくれてありがとな」
「いえ、失礼します」
幸助さんは帰っていった
俺は龍哉さんの膝の上に向き合うように座りくっついていた
今日熱のため寝まくったからもう眠くない
龍哉さんのぬくもりを感じながらTVから流れる音を聞き流した
「蓮…佐々木を探しにいったが居なかった、見つかるまで毎日張り込むからそれまで待っててくれ」
俺は頷き龍哉さんの胸に顔を押し付けた
今は佐々木のことより俺のことを考えて欲しい
グリグリと押し付けちらっと龍哉さんの顔を見る
そしてまたグリグリと押し付けた
「蓮?…どうした?」
「…っ…」
(キスしたい)
俺は龍哉さんの首に手を絡めキスを強請った
「声が出ないとそれはそれで積極的だな」
そう言ってキスをしてくれる
さっきまでのモヤモヤや不安は全部吹っ飛んだ
龍哉さんを独り占めしたい心も体も
依存・独占欲が強くなって俺は龍哉さんから見ればすごく重いやつだろうな
「っ…」
龍哉さんのキスで力が抜ける
「今日はキスまでだ…声が出るようになったらその続きしてやるからな」
男前な顔でそんなことを言われ
顔が赤くなるのがわかった
かっこいい…
俺だけに向けるこの顔がたまらなく好きだと思った
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