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テストは無事に終わり、今日は修了式だ
「蓮くんテストお疲れ様。すごいね、学年1位じゃん」
「…はぁ、今回は調子良かっただけです…でも、蛍さんも凄いじゃないですか、2位なんて」
「まぁ、2回目みたいなもんだからね」
廊下に張り出された順位表を見ていた
「結果がわかったのでもう帰ります」
と教室に向かって歩き出す
「え?…式に出なくていいの?」
「別に話聞いて帰るだけなので、もう帰りたいです」
「そっか、じゃあ車呼ぶね」
「はい、お願いします」
ひとり教室に戻り椅子に座る
すると2、3人の男子が俺のところに来た
「なぁ、夏休みに入る前に聞きたいことがあんだけど…黒咲って、黒兎なのか?」
「…」
「やっぱり、違うよな…何でもない気にしないで」
と立ち去ろうとした
「そう呼ばれてたみたいですね…でも、今は喧嘩してません」
「え?…やっぱり黒兎だった?…じゃあ、この映像も黒咲なのか?」
そう言ってスマホからある映像を見せてきた
『ドカッ…ドスッ…』
人を殴る鈍い音が流れ、眼帯が外れてる俺の姿がそこにあった
『ひぃい!助けて!』
『フハハッ…ハハハッ…』
狂ったように笑う俺と
『や、ヤバイって…』
俺の様子を見て焦っている奴ら
逃げ出す奴も出てきた
が…俺はそれを許さず逃げる奴を捕まえる
『お前らが喧嘩ふっかけてきたんだろ?最後まで相手してやるよ』
と逃げようとした奴らに言って
容赦無く殴り、蹴り、倒した
そこで映像が終わっていた
「なぁ、これも黒咲なのか?」
ほとんど覚えてないがどうやら俺らしい
「俺ですね…コレ」
「ちょっと、この映像どこから入手したの?」
と後ろから蛍さんの声が聞こえた
「うおっ!海堂いたのかよ」
「コレは確か…周ってきたんだよな?」
「うん、あれだろ?一年の佐々木って奴だな」
「ハァ、仕方ない……コレ映像消してもらってもいい?」
「え?…まぁ、いいけど」
「あとは?誰かに送ったりした?」
「いや、俺はしてないけど…黒兎ファンの奴らはたぶんみんな持ってると思うけど」
「嘘だろ……」
「黒兎っていうサイトあるけど黒兎ファンの奴らが投稿してるそこにも動画載ったよな?」
「うん、」
「でも、最近何の更新もなかったから最後の更新でこの動画が載ったぐらいだな」
「そうか、ありがと…あと、この動画持ってる奴に消すように言っといてもらってもいいか?」
「ん、別にいいけど…」
「じゃ、よろしく…蓮くん帰るよ」
「…はい」
手を引かれ、足早に学校を出た
「ちょっと若に報告しなきゃだから、蓮くんいい子でテレビでもみててね」
「…はい」
急いで家に帰った
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