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目が覚めた
ゆっくり瞼を開ける
熱い…起きてすぐわかった、俺が熱出してることを
そして周りを見渡してあぁ、家に戻ったのだと思った
何故かガッカリしたような気分になった
起き上がると同時に龍哉さんが部屋に入ってきた
「蓮…起きたのか、昼飯食ってねぇだろ?たまご粥作ったから食べろ」
近くのテーブルにおかゆを置きお椀に少し盛って俺に近づいた
「なんで…」
「は?」
「なんで、俺を連れ戻したんですか?」
「蓮が顔色悪くてすごい熱だったからな、あと心配だし」
「…怒って帰ったんじゃなかったんですか」
「なんで俺を怒らせたかったのか知らないが、あのまま雨の中置いてくわけないだろ」
「…」
「ほら、薬飲ませるから、とりあえずおかゆ食べろ」
「…要らないです」
「何言ってんだ…食べろ」
「嫌だ…」
「蓮。辛いんだろ?強がるな」
「…っ、…強がってなんかない」
ベッドから降りて寝室を出ようとすると力が入らなくて崩れ落ちた
「何やってんだ…お前、今すごい熱があるだぞ、いつまで意地張ってるんだよ」
と、龍哉さんがこちらに来た
腕を掴まれゾワっとした
「嫌だ…嫌…」
「蓮…わかったから、とりあえずベッドに戻ろう」
抱え上げられベッドに戻された
「…とりあえず、おかゆはいいから、目を閉じとけ」
言われるまま目を閉じる
すると口に柔らかいものが当たってそのまま水が口の中に入った
口移しで水を飲まされた
「んぅ…んん…」
「はぁ、熱いな…」
「嫌だ…要らない…」
「蓮、もう少し我慢しろ」
龍哉さんの胸を押すが力が入らなくて意味がなかった
「んん…」
何度も水を飲まされ、やっと解放された
「コクッ…はぁ、」
「これで水分は大丈夫だな」
「疲れた…」
「蓮、ワガママ言っていいからお粥だけは食べてくれ」
「…」
「一口だけでいいから」
おかゆを口元に運ばれ一口食べる
「よし、薬飲もうな」
口移しで飲まされやっと終わった
片付けしに龍哉さんは部屋を出て行った
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