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「蓮くん、何か食べれそう?」
「…あ、はい、気にしないでください」
「いや、そうはいかないでしょ…熱出てるのに、ほっとけるわけない。おかゆでいいね、今作るから」
「…すみません」
「違うでしょ…こう言う時はありがとうって言うんだよ」
「あ、ありがとうござい、ます」
「うん!ちょっと待っててね、すぐ作るから」
如月さんは良心でここまでしてくれてるのだろうか…
見ず知らずの人にここまで親切にできるなんて考えられないな
「ねー、そういえばずっと気になってたんだけど…蓮くんの目ってオッドアイなの?」
「あ…はい、…気持ち悪いの見せましたね、今隠します」
「いや、そうじゃなくて…あまり色がはっきりと違う人見たことなくて、気になっただけだから隠さなくていいよ」
「生まれつきみたいで、外出る時は眼帯してるんですけど、忘れてました」
「…そっか、目だけ見るとシベリアンハスキーって感じだね」
「確かにそうかもしれませんね…」
「はい、おかゆできたよ」
「…ありがとうございます」
「うん、で…ちょっと質問だけど、蓮くんは相澤組って知ってる?」
「っ…」
「あー、やっぱりか…もしかして、逃げてきたの?」
「…逃げたわけじゃないです、ただ、離れたかった…」
「ふーん、何があったからわからないけどこの辺探し回ってるよ?」
「…如月さんの迷惑になりますね…やっぱり、これ食べたら出て行きます」
「いや、やめといた方がいい…今出ればすぐに見つかって連れ戻されると思うけど、それでいいの?」
「…嫌です」
「だよね?…仕方ないからここにしばらく居てもいいから」
如月さんがそう言ってくれたので申し訳なくてポケットから財布を取り出した
「え、いいよ…要らないから」
「俺の気が済まないので受け取ってください」
BARでバイトしてたぶんのお金はここにある
使ってなかったから結構貯まってるはず
財布から10万ほど出した
「こんなに?」
「受け取ってもらえないですか?」
「っ!…蓮くんその顔を人に向けちゃダメだよ…襲われるよ?」
「え?…」
「いや、なんでもない」
「とりあえず受け取るけど、ここを出て行く時は返すから」
「…わかりました」
「じゃあ、俺はそろそろ仕事に行くけど、ひとりでここで待ってられる?」
「…ハイ」
「寂しい?」
「寂しくないです」
「そう、じゃあ、俺2時まで帰ってこないけど大丈夫だね?」
「え、そんなに帰ってこないんですか?」
「だって、飲み屋だからさ、」
「お、俺も付いてっていいですか?」
「かわいい…じゃあ、店の奥に休憩所があるからそこで待ってるって約束できるならいいよ」
「大丈夫です」
「じゃあ、行くか…その前に着替えなきゃね」
「はい」
服を貸してもらった
大きくてダボっとしたけど仕方ないから着替えた
マスクと帽子を深くかぶって顔を隠し如月さんの後について行った
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