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開店したのかお店にBGMが流れ始めた
少し眠ってから目を開ける
薬が効いているのか頭がぼーっとする
何時だろうか…時計を見る8時になって居た
すると、ガランッとドアが開いてお客が来た音がした
「最近、ここら辺をあんたの部下がうろちょろしてるんだけど、何があったの?」
と如月さんの声がした
「もうだいたい知ってるんだろ?」
「さぁ、何のことかな?」
「とぼけやがって、」
と聞きなれた声が聞こえた
チラッと覗くと龍哉さんが来ていた
「っ…」
思わず隠れた
「黒髪で右目が青がかったグレーの目をしてる少年を知らないか、名前は蓮だ」
「…この店のルールは知ってるだろ?」
「幾らだ?」
「そうだな…100ってところだな」
「わかった、払うから情報をくれ」
「おー、そこまで執着する理由はなんだ?」
「お前には関係ない…今日で居なくなって3日目だ…もしかしたら攫われたかもしれない」
「ふーん、まぁ、今の所分かる情報はこの街にいるってことぐらいだな…」
「そうか、」
「その男の子と何があったんだ?」
「俺が蓮の気持ちに気づかずに居たのが悪かったんだ…熱を出してるのに頼ろうとしない、意地を張ってるようにも見えた、そしたら消えたんだ」
「ふーん、なるほどね」
「何としてでも連れ戻す…だから詳しくわかったら連絡をくれ」
「了解」
龍哉さんは100万をテーブルに置いて出て行った
どうやら、如月さんは情報屋もしてるようだ
今回は匿ってくれたが、次はどうなるかわからない
この人からも早く離れたほうがいいのかもしれない…
そっと、裏口から抜け出し街を歩く
どこへ行こうか考えながらひたすら街の中を歩いた
ドンっと人にぶつかった
「すいません」
チラッと見上げるとそこには龍哉さんが居て
「ちゃんと前向いて歩け、…?お前…「失礼します」」
俺は猛ダッシュで龍哉さんから離れた
「あ、おい!」
走ってると帽子が脱げた
「あ、帽子…」
すると龍哉さんの声で部下の人たちが俺に注目する
「蓮さんです!」
その声に一斉に俺を捕まえるため追いかけて来た
俺は必死に走り、ある古いビルに入った
階段を登り屋上へ出る
後ろから追いかけて来て端の方へと逃げる
「蓮っ!何で出て行ったんだ?」
「来ないでください」
「ふざけるな…何故逃げる?」
「もう嫌なんですっ…苦しいとか、寂しいとか、人に縋って生きるのなんて!」
「蓮「初めから何も知らないままでよかった!こんなに自分が分からなくなるくらいなら、感情なんて知らないままでよかった!」」
じりじりと後ろに下がる
「蓮…」
龍哉さんは徐々に近づいてくる
もう逃げるに逃げられなくなった
「蓮は俺を嫌いになったのか?」
「っ違う!…でも、もう愛なんて要らない」
龍哉さんに背を向けてた
「蓮、やめろ!」
俺はビルからビルへと乗り移るため飛んだ
「蓮!!」
ビルへと何とか飛び移り
ビルから降りようとつぎつぎに低い建物に飛び移ったが最後に足を滑らせて屋根から落ちた
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