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朝、目がさめると相澤さんは先に起きたのか、ベッドに居なかった
何だこれ、居ないだけでぽっかり穴が空いたような空虚感があった
リビングへ行くと相澤さんは料理をして居た
何となく近づき後ろから抱きついてみた
「っ!…あぁ、蓮か…おはよう」
「…ん」
何だか安心して、満足したからそっと離れてソファに座る
「蓮…おはよう、は?」
「おはよう」
「ん、挨拶はしないとダメだぞ」
と柔らかい表情でそう言った
「わかった」
「蓮、朝飯できたから食べるぞ」
「?何で?」
「何でって、人は1日3食食べるもんなんだよ」
「へー」
「だから、蓮も食べるぞ」
「…わかった」
なぜかこの人には嫌われたくないなんて思ったりした
人のことなんてどうでもいいのに…
ズキンッ…と、頭に響いた
嫌だ、何だこの感じ
不快だ
「蓮?具合悪いのか?」
「大丈夫…」
相澤さんは俺のそばに寄るが、俺がそれを拒む
「たまに頭が痛くなるだけ…大したことじゃないから」
「そうか…気持ち悪いならすぐに言えよ?」
「うん」
相澤さんに親切にされると俺のことを大切だって思われてるようで何だか…そう、『嬉しい』って思った
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