アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
353
-
相澤さんが忙しそうに電話で話したり、部下の人に指示を出していて俺は何となく『寂しい』って思った
「蓮くん…」
「何?」
「おいで…」
蛍に手招きされ堪らず蛍の腕の中に収まった
ギュッと抱きしめられ蛍は俺の耳元で話した
「大丈夫…若は今ちょっと忙しいだけだから、寂しくないよ…俺もいるから」
と、俺の背中をさすった
「うん…」
このやり取り知ってる
何回もしたような気がする
寂しくて…蛍……さんに、慰めてもらってたような
蛍さん?
俺、蛍さんって呼んでたのか?
ズキンッズキンッ
「っ!」
痛みが走り頭を抑える
「蓮くん?頭痛いの?」
「大丈夫…すぐに治るから…」
「寄りかかっていいよ…」
「うん…ありがと、蛍…さん」
「っ!…蓮くんっ…思い出したの?」
「まだ…全部ではない」
「そっか…」
「蛍さんと蛍ってどっちが呼ばれたい?」
「それは…呼び捨ての方が嬉しいかも…」
「蛍…抱っこして」
「うん、いいよ」
前もこうやって甘えてた…思い出した
安心する…
しばらく蛍に引っ付いた
その後新しい家に持っていくものを運んでもらい蛍は帰っていった
あー…行っちゃった…
気づくと外は暗くなり始めていた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
353 / 443